tag:blogger.com,1999:blog-68388224682084190742024-03-13T17:14:03.529+09:00現代ラテンアメリカ情勢執筆者 伊高浩昭(いだか ひろあき)=ジャーナリスト伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comBlogger2778125tag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-58131351749263974232018-07-05T15:53:00.001+09:002018-07-05T15:55:10.379+09:00 トランプ米大統領が昨年8月、ベネズエラへの軍事攻撃を提案▼ペンス副大統領が侵攻支持取付けのためラ米歴訪▼当時のティラーソン国務長官らは反対▼ラ米側は難色示す▼関与したVEN野党幹部らを反逆罪で捜査▼中国がVENに50億ドル融資へ▼コレア前赤道国大統領を国際手配▼メキシコ次期政権が大麻合法化を検討か ドナルド・トランプ米大統領は昨年8月、マドゥーロ・ベネズエラ政権打倒のため軍事侵攻を提案した。AP、CNNなど米メディアが、米高官からの情報として、7月4日報じた。<br />
トランプはホワイトハウスで主要閣僚や補佐官らと同政権への制裁政策を検討中、「なぜ米国は南米のその国(VEN)に侵攻できないのか」と切り出した。<br />
<br />
その場にいたレックス・ティラーソン国務長官(当時)やHRマクマスター安保担当補佐官(同)は唖然としたが、軍事攻撃を掛けた場合、ラ米諸国から米国が得てきた支持が損なわれるなど否定的影響が出ることを説明、思いとどまらせようと努めた。<br />
<br />
するとトランプは、「域内にはグレナダ侵攻(1983)、パナマ侵攻(1989)など成功例がいろいろある」と返したという。<br />
<br />
トランプは同じ8月の17日、「米国には軍事攻撃を含む様々な選択肢がある」と口にした。その直後、マイク・ペンス副大統領はコロンビア、アルゼンチン、チリ、パナマを歴訪、軍事侵攻への支持を打診した。<br />
<br />
この報道を受けたニコラース・マドゥーロ大統領は4日、国軍将官昇進式の場で垂れた訓示で国軍にあらためて忠誠を誓うよう求めた。そして「VENの資源を狙う帝国主義の(侵攻)意欲を削ぐため、我々は強力な軍部を必要としている」と強調した。<br />
<br />
さらに、「去年、ある元米高官は、VEN野党勢力幹部らが訪米した折、同幹部らに、VENへの軍事侵攻を米政府に要請するよう求めた、と明らかにした」と述べた。<br />
<br />
制憲議会のディオスダード・カベ―ジョ議長は4日、「米政府に祖国侵攻を要請した野党幹部らを反逆罪容疑で捜査し始めた」と発表した。<br />
<br />
一方、ボリビアのエボ・モラレス大統領は4日ラパスで記者会見し、「昨年秋、国連総会に集まったラ米首脳たちに米政府はVEN侵攻への支持を求めたが、ラ米側は一致して拒否した。その場にいたある首脳から聴いた」と暴露した。<br />
<br />
エボはまた、ペンス(米副大統領)は軍事侵攻支持を勝ち得るためラ米諸国を歴訪した<br />
と指摘した。ペンスは昨年8月17日のトランプ発言を受けてコロンビア、アルゼンチン、チリ、パナマを歴訪。最近はブラジル、エクアドール、グアテマラを訪問した。<br />
<br />
ブラジル、チリ、エクアドールの首脳や外相は、「VEN問題での平和裏の解決」を主張し、暗に米国の軍事侵攻計画への反対を示している。<br />
<br />
老舗政党・民主行動党(AD、キリスト教民主主義)は4日、保守・右翼野党連合MUDを離脱した、と表明した。理由を「MUDは些細なことで内部対立し、昨年来、事務局長を選出できないままだ。国内向け政策も策定せずに、マドゥーロ政権を国際社会の協力という奇跡頼みで倒そうとしてきた」と説明した。<br />
<br />
ADは5月の大統領選挙に出馬、健闘して敗れたヘンリー・ファルコン候補を支持した。MUD極右は、選挙をボイコットした。<br />
<br />
別件だが、シモーン・セルパVEN経済相は3日、オリノコ油田での原油生産拡大のため中国が50億ドル融資してくれることになった、と発表した。原油生産拡大には200億ドルの投資が必要で、あと150億ドル足りない。<br />
<br />
▼コレア前赤道国大統領を国際手配<br />
<br />
エクアドール政府は7月3日、ベルギー在住のラファエル・コレア前大統領を「拉致事件関与容疑」で国際手配し、ベルギー政府に手配への協力を求めた。<br />
<br />
拉致されたのは、ボゴタに逃亡していたフェルナンド・バルダ元国会議員。スパイ用電子機器不法取引などで追及されていた。<br />
<br />
VENボリビア両国大統領はコレアへの連帯を相次いで表明し、「コレア氏に対する迫害」と糾弾。これを受けて赤道国政府は声明で、両大統領の発言は赤民主制度の名誉を傷つけるものと非難した。<br />
<br />
▼メキシコ次期政権が大麻合法化検討か<br />
<br />
アムロ次期大統領の下で内相就任が内定しているオルガ・サンチェス元最高裁判事は7月4日、麻薬取締政策の一環として、大麻消費を罰しないようにすることをアムロ氏に提案する、と明らかにした。<br />
<br />
また芥子を製薬会社や薬局に売るのを合法化することも提案すると述べた。芥子からできるモルヒネは医療用に使われる。だがモルヒネからは麻薬ヘロインが作られる。伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-44208384912217476462018-07-04T08:56:00.000+09:002018-07-04T08:58:27.796+09:00 ロペス=オブラドール(AMLO=アムロ)次期メキシコ大統領がペニャ(EPN)大統領と会談▼政権移行作業に入る▼トランプ米大統領とポンぺオ国務長官が近く来訪へ▼アムロは今月、太平洋同盟(AP)首脳会合に出席し外交デビュー▼アルゼンチン大統領がアムロを訪亜招待 AMLO(アムロ)次期メキシコ大統領は7月3日、メキシコ市中心街の大統領政庁(国家宮殿)で、エンリケ・ペニャ=ニエト(EPN)大統領と会談、政権移行について話し合った。大統領は移行に協力すると約束。移行作業はこの日始まった。<br />
<br />
会談後アムロは、ドナルド・トランプ米大統領とマイク・ポンぺオ国務長官が近い将来、来訪すると明らかにした。<br />
北米自由貿易協定(TLCAN/NAFTA)の見直し、国境問題などでアムロは、12月1日の就任まで約5カ月の間、EPN大統領の対米交渉に協力する。<br />
<br />
またアムロは今月24日、太平洋岸の保養地プエルト・バジャルタで開かれる太平洋同盟(AP=アリアンサ・デル・パシフィコ)首脳会議にEPNとともに出席することになった。<br />
APには、メキシコ、コロンビア、ペルー、チリが加盟。ラ米とAPECの「繋ぎ目」を自負している。<br />
<br />
チリとアンデス山脈で国境を接するアルゼンチンのマウリシオ・マクリ大統領はアムロを逸早く訪亜招待している。マクリは南米右翼の旗頭だが、8月就任するコロンビア次期大統領イバン・ドゥケの極右姿勢を警戒しており、アムロとの接近で一種の「均衡」を図ろうと望んでいるかに見える。<br />
<br />
ブラジル、ウルグアイ、パラグアイとともに関税同盟「南部共同市場」(メルコスール)を組む亜国は、APとの連携を推進している。<br />
<br />
アムロ任期はすさまじく、この日も政庁前の憲法広場(ソカロ)には支持派群衆がアムロを観に待機していて、気勢を上げた。伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-61098580181787322482018-07-01T18:59:00.000+09:002018-07-03T21:07:01.425+09:00★★★アンドレス=マヌエル・ロペス=オブラドール(AMLO=アムロ)元メキシコ市長当確▼メキシコ大統領選挙▼他候補者がアムロ勝利認める▼トランプ米大統領も祝福▼封じられたか、大掛かりな不正工作▼4候補が出馬▼苦戦強いられた保守・右翼の政権党と前政権党 7月1日、メキシコ大統領選挙が実施された。決選制度はない。選管中間発表でアムロ候補が得票率53%で当選を確実にした。公式最終結果は4日発表されるGoa<br />
<br />
★7月4日(水)1900から高田馬場NGOピースボート本部地下サロンで「歴史的転機迎えたメキシコ」と題し、アムロ当選の意義をめぐる講演会を催します。問い合わせは、電話3363-7561.参加費500円。<br />
<br />
各種出口調査では、アムロ43~49%、アナヤ23~27%、メアデ22~26%、ロドリゲス3~5%だった。<br />
アナヤはアムロに電話し、勝利を祝福した。メアデもアムロ優勢を認めた。ドナルド・トランプ米大統領はSNSでアムロを「次期大統領」として祝福、「米墨両国のために協働すべきことはたくさんある」と指摘した。 <br />
<br />
これで、1930年代のラサロ・カルデナス大統領以来の、中道左翼~左翼~政権が12月1日生まれることになる。任期は6年。<br />
<br />
過去繰り返された実例から、政権・選管による大掛かりな投開票の不正が懸念されていた。出口調査には、不正に対抗する狙いがあった。出口調査結果は、数多い世論調査の結果と一致する。<br />
<br />
アンドレス=マヌエル・ロペス=オブラドール(AMLO=アムロ)元メキシコ市長(64)は、保守・右翼勢力が候補者を一本化できず苦戦したのに反比例して、勝利に向かって上昇していた。<br />
<br />
出馬したのは4人。保守・右翼の政権党PRI(制度的革命党)のホセ=アントニオ・メアデ元外相(49)は、PVEM(メヒコ環境緑の党)、PNA(新同盟党)と「皆がメヒコのために」を組んで選挙戦を戦ってきたが、現政権の威信は地に落ちている。<br />
世論調査では支持率は3位に低迷している。<br />
<br />
同じく保守・右翼の前政権党PAN(国民行動党)のリカルド・アナヤ弁護士(39)は、中道ないし保守化したPRD(民主革命党)および社民主義のMC(市民運動)と保守・右翼・中道左翼連合「メヒコのために先頭に立つ」を組む。支持率は2位。<br />
カルデロン前政権(PAN)の「麻薬戦争」の後遺症で治安が極度に悪化していることなどが響いている。<br />
<br />
PRDから独立した中道左翼 MORENA(国家刷新運動)のアムロは、左翼のPT(労働党)および、保守・右翼の福音派PES(社会出会い党)と左右連合「ともに歴史を創ろう」を組む。支持率は40~50%台で、2、3位両候補の合計支持率を上回る勢い。<br />
<br />
第4の候補は、無所属のハイメ・ロドリゲス前ヌエボレオン州知事(60)。支持率は5%以下だった。<br />
<br />
有権者は18歳以上の8939万人。併せて下院議員500人、上院議員128人、首都市長、8州知事、地方市長・市議会議員の選挙も実施される。伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-12046366295643221832018-07-01T01:49:00.000+09:002018-07-01T11:00:51.613+09:00 ニカラグアが米露キューバ・ベネズエラ軍などを招いて軍事演習実施へ▼国会が決議▼反政府勢力への懐柔策か▼メキシコ・中米諸国も参加▼中米首脳会議終わる ニカラグア国会は6月29日、今年下半期に軍事演習のため玖VEN墨ES/GUA/HON/RD/米露の計9カ国および台湾の軍隊がニカラグアに入国することを認めた。<br />
政権党FSLNが圧倒的多数派であるため、賛成73、反対16で可決された。<br />
<br />
また同時期、ニカラグアの陸海空3軍部隊が墨巴露3国で演習することも認めた。演習には、経験交換、人道支援も含まれている。<br />
<br />
ニカ国会は半年ごとに外国軍の入国に関し決議しており、4月18日から続く反政府勢力のオルテガ政権打倒行動とは無関係という。<br />
<br />
しかし、同盟国の玖VEN露3国、外交関係を持つが遠方の台湾、さらにはオルテガ政権に厳しく、反政府勢力の背後にいるとも指摘されている米国の軍隊が参加する「大掛かり」な演習計画が降って湧いたように出現し、内外世論は戸惑っている。<br />
<br />
最大の危機に直面しているダニエル・オルテガ大統領は今回、国会に対し、緊急本会議を開催し決議するよう要請していたとされる。<br />
反政府勢力の敵対的闘争意欲をそぎ、世論の目を外に向ける一種の目くらまし戦術と捉えることも可能だろう。<br />
<br />
ニカラグアの東南隣のコスタ・リカは国家警備隊は持つが軍隊を持たないことや、関係がよくないことから、今回の演習には招かれていない。<br />
<br />
▼中米統合機構(SICA)首脳会合終わる<br />
<br />
RD首都サントドミンゴで6月29日開かれ、ニカラグア政府と反政府勢力の抗争の平和解決、対米移民問題、石油価格高騰などを話し合い閉会した。RDの他、グアテマラ、エル・サルバドール、ホンジュラス、コスタ・リカ、パナマの大統領が出席した。<br />
<br />
ニカラグアからはカリブ担当相が出席した。SICAの輪番制議長国はRDからベリーズに移った。コスタ・リカは、2021年の中米独立200周年を合同で祝おうと提案した。<br />
<br />
<br />伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-80134604410701566762018-06-30T14:15:00.001+09:002018-06-30T14:17:02.693+09:00 ベネズエラで5月、軍事クーデター計画が失敗、軍人ら逮捕▼米誌ブルームバーグ・ビジネスウィークが報じる▼ボゴタで謀議、米コロンビア両政府は情報把握▼アレアサVEN外相がカリブ歴訪▼コロンビア次期大統領がポンペオ米国務長官と会談▼ドゥケは南米諸国にウナスール脱退を呼び掛け 米週刊誌ブルームバーグバーグ・ビジネスウィークは6月28日、ベネズエラ大統領直前の5月半ば、クーデター計画が暴かれ、軍人ら約10人が逮捕された、と報じた。同計画および、その謀議に関与した複数の人物の証言を基に記事を書いたという。<br />
<br />
それによると、関与者はコロンビアの首都ボゴタで謀議した。米コロンビア両政府は謀議の事実を把握していたが、具体的支援は避けた。だが某米企業が資金などを援助したという。<br />
<br />
計画は「憲法作戦」(OC)と名付けられ、決行者は「OC」の腕章をしていた。だが、謀略部隊内に潜んでいたと見られる二重スパイによって政府に情報が流れ、関与者は摘発された。<br />
<br />
作戦の狙いは、カラカスの大統領政庁(ミラフローレス宮殿)および主要軍事基地を急襲、ニコラース・マドゥーロ大統領を逮捕、政権から排除して、裁判にかけること。<br />
<br />
別の情報によると、逮捕者には将軍、大佐、中尉、軍曹、文民女性らが含まれている。逮捕者の一部は軍事法廷で反逆罪で既に起訴されている。<br />
<br />
マドゥーロ大統領が最近、軍部に盛んに忠誠を求めているのは、このクーデター計画を制圧してからのことだ。2013年4月以来5年余りの施政中、最も危険な政変の陰謀だたっと、大統領が認識している証左と、同誌は指摘する。<br />
<br />
トランプ米政権は、その後、米軍および有志諸国軍によるベネズエラへの軍事侵攻でマドゥーロ体制を倒す方向に重点を置いている。<br />
マイク・ペンス副大統領の28日までのラ米3国歴訪、とりわけ伯赤両国訪問の狙いは、侵攻計画への賛意を取り付けるためと見られている。<br />
<br />
▼ベネズエラ外相がカリブ諸国歴訪<br />
<br />
ホルヘ・アレアサ外相は6月26~27日、アンティグア&バーブーダ、セントルシーア、セントヴィンセント&グラナディーン、セントクリストファー&ネヴィスの4カ国を歴訪。<br />
それぞれの首相、ガストン・ブラウン、アレン・チャスターネット、ラルフ・ゴンサルヴェス、ティモシー・ハリスと会談し、カリブ石油連帯機構(ペトロカリーべ)による原油優遇輸出量削減への理解と、マドゥーロ政権支持を求めた。<br />
<br />
▼コロンビア次期大統領が米国務長官と会談<br />
<br />
訪米中のイバン・ドゥケは6月29日ワシントンでマイク・ポンぺオ長官、ジーナ・ハスペルCIA長官と会談した。<br />
<br />
次いで、米州諸国機構(OEA)本部でルイス・アルマグロ事務総長と会談した。会談後、ドゥケは南米諸国にウナスール(南米諸国連合、本部キト)からの脱退を呼び掛けた。<br />
加盟12カ国のうち、伯パラグアイ亜智コロンビア秘6か国は既にウナスール関係の会合や行事への出席や参加を取り止めている。<br />
<br />
「米国の声」(VOA)放送は29日、ドヶケは、マドゥーロ大統領を国際刑事裁判所にかけるべきだと述べた、と伝えた。これはアルマグロが先に唱えた主張を受けたもの。<br />
<br />
一方、コロンビア政府は29日、政党FARCに対し、ドゥケ次期政権の移行チームとFARCとの会合を設定する意思を表明した。<br />
<br />
FARCは同日初めて、真実究明・共生・二度と再び委員会に出席した。FARC党首ロドリーゴ・ロンドーニョ(通称ティもチェンコ)が首席として姿を見せた。この委員会は、2016年の和平合意に基づき設置されている。<br />
<br />伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-7309997499498475852018-06-29T12:56:00.000+09:002018-06-30T13:31:34.980+09:00 モレーノ・エクアドール大統領がペンス米副大統領と会談▼ペンスの対ベネズエラ強硬路線に対し、モレーノは平和・民主的打開策を主張▼ラ米に流れる、米軍以下「有志軍」のベネズエラ軍事侵攻の観測▼ペンスはグアテマラ市で中米北部3国大統領と移民問題などで会談▼ニカラグア反政府勢力が不服従運動展開へ エクアドール(赤道国)のレニーン・モレーノ大統領は6月28日でキトで、来訪したマイク・ぺンス米副大統領と2時間会談した。<br />
<br />
会談後の記者会見でペンスは、「両国には10年間の困難な時期があったが今、新しい関係が始まった」と述べ、ラファエル・コレア前大統領(2007~17)とうまくいかなかった期間を振り返った。<br />
<br />
コレアは、内政干渉を理由に米大使を追放、太平洋岸のマンタにあった米軍基地を閉鎖した。昨年就任したモレーノはコレアの下で副大統領を務めた人物だが、コレアと袂を分かち、コレアの左翼外交路線を中道化してきた。<br />
<br />
先ごろ米州諸国機構(OEA)がベネズエラ追放を目指す決議を採択した際、赤道国はこの種の決議では初めて反対票(VEN支持)でなく棄権票を投じた。その直前、モレーノはペンスから電話で説得されていた。<br />
<br />
だがベネズエラ情勢に関しては、ペンスが「ベネズエラに民主回復を促すため、一層孤立させるための具体的行動が必要だ」と強硬路線を主張したのに対し、モレーノは「ベネズエラ人が平和的、民主的に解決を図るべきだ」と述べ、踏み留まった。<br />
<br />
ロンドンの赤大使館は2012年から、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジ氏(豪州人)を亡命者として匿っているが、この問題について今回の赤米会談で話し合われたかどうかは明らかにされなかった。<br />
<br />
ペンスは、腐敗対策向け150万ドル、ベネズエラ難民支援向け200ドルの供与を発表した。赤国内にはVEN難民15万人がいる。<br />
<br />
モレーノは、赤産生花とマグロに対する輸入関税をなくすようペンスに要請した。昨年の対米輸出は60億ドル、輸入は45億ドルだった。モレーノは、コレア前政権が跳ね付けていた対米自由貿易協定(TLC・FTA)交渉に入る構えだ。<br />
<br />
ペンスは28日、グアテマラ市に到着。同地で対米移住問題、麻薬取締などについて、グアテマラ、ホンジュラス、エル・サルバドール(ES)の「中米北部三角形」3国大統領と会談した。<br />
<br />
会談後の合同記者会見で、ペンスは「腐敗、経済の脆弱性、暴力が中米危機の理由だ」とし、「我々の共同努力は実を結びつつあるが、国境の南側が一層努力すべきだ」と強調。中米3カ国に問題解決へのさらなる努力を促した。<br />
<br />
これに対し、サルバドール・サンチェス=セレーンES大統領は、自助努力をしてきたこと、国際協調が一層必要なことを説いた。ペンスはラ米3国歴訪を終え、帰国の途に就いた。<br />
<br />
<br />
ペンスは今回のラ米3国歴訪開始に際し、「合法入国でなければ米国に来るな」と同中米3国向けメッセージを発している。<br />
<br />
一方、ブラジルでは26日のミシェル・テメル伯大統領とペンスとの会談で、「ペンスはテメルをあたかも自分の補佐官のように扱った」と、ペンスの傲慢さとテメルの卑屈さを非難する論評が出ている。<br />
<br />
2人は記者会見で「ベネズエラ民主化」に触れ、ペンスは「VENに自由が復活するだろう」と述べた。しかし会談でペンスは、テメルにベネズエラにもっと厳しく当たれと要求していたという。<br />
<br />
ニコラース・マドゥーロVEN大統領は28日、「ペンスは失敗した。ボリバリアーナ革命は困難に対し毎時強くなっている」と表明した。<br />
<br />
ラ米の一部専門家の間では、トランプ米政権は米軍主導、伯亜秘コロンビア巴のラ米5カ国軍が参加するOEA有志国軍でベネズエラに軍事侵攻する計画の根回し工作中、との観測が流れている。<br />
<br />
コロンビアのイバン・ドゥケ次期大統領は28日,ワシントンで共和党の対ラ米外交政策の中心的存在であるキューバ系右翼マリオ・ルビオ上院議員と会談。次いで大統領安保担当補佐官ジョン・ボルトンと会談いた。<br />
テーマはいずれもベネズエラ情勢。ドゥケは右翼。ルビオ、ボルトンともに右翼で、軍事侵攻支持派だ。<br />
<br />
▼ニカラグア反政府勢力が不服従運動呼び掛け<br />
<br />
オルテガ政権打倒を狙う反政府勢力は6月28日、政府当局の命令や決定に従わない運動を実行するよう全国に向け呼び掛けた。30日には大規模な抗議行進を計画している。伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-66019120498872880472018-06-28T13:23:00.001+09:002018-06-28T13:24:55.178+09:00 ウルグアイで「大麻入りマテ草」販売へ▼ニカラグア政府が反政府側をクーデター画策と非難▼英国がアルゼンチン軍への兵器部品輸出再開▼コロンビア次期政権はFARC幹部を政界から排除する方針▼エル・サルバドール前大統領を公金横領で国際手配▼ペンス米副大統領がブラジル訪問▼アムロ候補がアステカ・サッカー場で選挙戦締め括る ウルグアイで7月から「大麻入りマテ茶」が販売される。保健相が許可した。「コセンティーナ」、「ラ・アブエリータ」の2つの銘柄を販売する業者が6月27日、モンテビデーオで明らかにした。<br />
<br />
「精神的影響はない」という。マテ草と大麻を煎じ湯を混ぜて飲む。普通のマテ草同様、誰でも自由に買える。マテ茶は南米南部で広く愛飲されている伝統茶。チェ・ゲバラも好んだ。<br />
<br />
▼ニカラグア政府が「政変画策」と非難<br />
<br />
反政府勢力との対話に政府代表として出席しているデニス・モンカーダ外相は6月27日、「反政府勢力はオルテガ政権を街頭行動で排除しようと違憲行動を続けてきた。国際支援を受けた集団が加担している」と非難した。<br />
<br />
政府側が「事実上のクーデター」の陰謀と明確に表明したのは、4月18日に反政府行動が始まって以来、初めて。<br />
<br />
▼英国がアルゼンチンへの兵器部品輸出を再開<br />
<br />
英政府はこのほど、亜国軍への兵器部品輸出再開を決めた。ペロン主義左翼政権だった2012年に関係が悪化、輸出は停止されてきた。<br />
<br />
輸出が再開される部品は、亜国海軍のミサイル搭載駆逐艦、空軍などのパンパ航空機の部品が主になる。<br />
<br />
▼コロンビア次期政権派がFARC幹部排除方針を表明<br />
<br />
右翼のイバン・ドゥケ次期大統領派は6月27日、次期国会に、元ゲリラ組織FARCの幹部の参政権を剥奪する改憲案を提出する、と明らかにした。<br />
ゲリラ時代に人道犯罪に関与した幹部たちが対象という。国会は7月20日開会する。<br />
<br />
▼エル・サルバドール(EL)前大統領を国際手配<br />
<br />
EL法廷は6月27日、3億5100万ドルの公金横領容疑でマウリシオ・フネス前大統領と他の14人を国際手配したと明らかにした。14人にはフネス夫人と息子2人が含まれている。フネス一家は2016年にニカラグアに亡命、マナグアに住んでいる。<br />
<br />
▼ペンス米副大統領がブラジル訪問<br />
<br />
マイク・ペンスは6月26日ブラジリアで、ミシェル・テメル大統領とベネズエラ情勢を中心に会談した。ペンスは、ベネズエラ軍事侵攻への伯政府の同意を得たいところだが、伯外相が既に「平和解決」方針を強調、軍事路線への反対意志を表明している。<br />
<br />
ペンスは27日、アマゾニアの中心地マナウス市で、ベネズエラ人難民収容所を視察、式年所を表明。その後、エクアドールの首都キトに到着した。<br />
<br />
一方、ベネズエラのニコラース・マドゥ―ロ大統領は27日、「ペンスは毒蛇だ。欧州連合は米政府に跪いている」と非難した。<br />
<br />
▼アムロ候補がアステカ競技場で選挙戦を終える<br />
<br />
3日後に迫っているメキシコ大統領選挙の最有力候補AMLOは6月27日、メキシコ市にある世界最大級のアステカ・サッカー競技場で、選挙戦を締めくくった。<br />
<br />
アムロ候補は演説で、「街に安心して出られる国にしたい。命が価値を持つ国に戻したい」と述べ、「麻薬戦争」などで極度に悪化している社会状況の改革方針を表明した。<br />
<br />
また、「国境の壁を越えずに夢を実現できる国にしたい」と強調。米国に出稼ぎに行かなくても暮らせるような経済条件を整える政策を優先させる姿勢を表した。伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-64990577143534630112018-06-27T14:00:00.000+09:002018-06-27T14:02:33.502+09:00 ベネズエラ人ジャーナリスト1328人が過去8年間に出国と新聞労組発表▼用紙が買えず発行停止に追い込まれる地方紙も続出▼アルゼンチン国営通信TELAMが大量馘首▼メキシコ大統領選挙はアムロ優位変わらず ベネズエラ新聞全国労組(SNTP)は6月26日、2012年以来、記者、テレビ記者らジャーナリスト計1328人が出国した、と明らかにした。<br />
<br />
また、活字メディア15、電子メディア4、TV施設1が、新聞用紙不足など原材料入手困難により影響を受けた。用紙は、用紙販売会社が売るのを拒否したためという。同労組は、背後に当局の圧力があったとしている。<br />
<br />
地方紙も影響を受けている。8紙が用紙を買えないため発行を停止した。4紙は週末版発行を止めた。2紙は、日刊から週刊に切り替えるのを余儀なくされた。<br />
<br />
SNTPによれば、今年既にメディアへの侵害事件が113件起きている。うち87件では労組員24人が逮捕された。ジャーナリストへの侵害は61件起きた。いずれも当局絡みという。<br />
<br />
▼アルゼンチン国営通信社TELAMが従業員馘首<br />
<br />
TELAMは6月26日、記者職を含む従業員354人を馘首したと発表した。政府は財政難のため、経費削減政策を進めている。<br />
<br />
2003年の同通信社の従業員は479人だったが、15年末にマクリ現政権発足が決まると、発足直前に従業員は水増し雇用され926人に、ほぼ倍増した。政権を離れるペロン主義勢力が自派要員に職を与えたのだ。だが記者職に採用された者の多くは、未経験者、無能力者だったという。<br />
<br />
TELAM幹部は、通信社を真のジャーナリズム機関として生まれ変わらせるために荒療治もやむをえない、との立場だ。<br />
<br />
▼メキシコ大統領選挙:アムロ候補が優位維持<br />
<br />
6月26日公表のバレラ社調査では、MORENAのAMLO(ロペス=オブラドール)49%、PANのリカルド・アナヤ28%、PRIのホセ・メアデ19%、無所属ハイメ・ロドリゲス4%。アムロ候補が圧倒的優位を保っている。<br />
<br />
7月1日実施の選挙では、正副大統領、上院議員128人、下院議員500人、首都メキシコ市長、8州知事を選ぶ。同市長および知事選でもMORENAが優位に立っている。 伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-1759949423507363782018-06-26T12:42:00.000+09:002018-06-28T12:32:15.896+09:00 ニカラグア対話再開:オルテガ大統領が繰り上げ選挙を受け入れるか否かが焦点▼ペンス米副大統領がブラジル、エクアドール、グアテマラ歴訪へ▼ペルー人口は3100万人▼メキシコ大統領選挙はアムロ優位▼エクアドール記者の遺体特定▼EUがベネズエラ高官に入域を禁止▼ピノチェー将軍の公金横領内容特定さる ニカラグア政府と反政府勢力の間で起きている流血の紛争解決のための対話は6月25日、司教会議(CEN)の仲介で再開した。司教会議はダニエル・オルテガ大統領に対し、2021年実施予定の次期大統領選挙を来年3月末に繰り上げ実施するよう提案しており、この問題が中心議題となる。<br />
<br />
オルテガ大統領は、この提案を7日に受けた際、「考える時間が欲しい」と答え、その後、回答していない。このためCENは23日、大統領に19年3月選挙を受け入れるよう公式に表明するよう求めた。<br />
<br />
対話は、検証・治安、選挙、司法の3部会に分かれて開かれている。政府側はデニス・モンカーダ外相が首席代表。対話に参加する米州人権委員会(CIDH)と国連人権高等弁務官事務所の代表らは24日マナグア入りした。<br />
<br />
4月18日以来の反政府側の抗議行動開始以来、死傷者多数が出ているが、CIDHはその殺傷責任者特定を担当している。設置された「ニカラグア検証特別機関」(MESEN)に参加し活動する。<br />
<br />
オルテガは現在、連続3期政権にあり、22年からの4期目には妻で副大統領のロサリオ・ムリージョを後継者にしようと目論んでいた。その構想も崩れようとしている。<br />
<br />
対話の選挙部会は、選挙法改正で現職正副大統領の次期大統領選挙出馬を阻止しようとしているからだ。オルテガが繰り上げ選挙を認めれば、反政府側に勢いがつき、選挙法改正が成立する公算が大きくなる。<br />
<br />
依然厚いオルテガ支持層は4月以来の反政府活動と仲介対話を、米国が反政府勢力の背後で操る「時間をかけたクーデター」と見なし、非難している。ベネズエラで繰り返し展開されてきたグアリンバ(政治的街頭武力)の焼き直しと見ているのだ。<br />
<br />
▼米副大統領がラ米歴訪へ<br />
<br />
マイク・ペンス副大統領は6月26日からブラジル、エクアドール、グアテマラを歴訪する。ペンスのラ米訪問は3度目となる。<br />
<br />
ブラジリアでミシェル・テメル伯大統領とベネズエラ情勢を中心に会談する。伯マラニョン州のアルカンタラ基地を、米航空宇宙局(NASA)の衛星打ち上げ基地として使用するための話し合いもする。<br />
<br />
ペンスはブラジリアからマナウス市に移動、同市内にあるベネズエラ人難民収容所を視察する。ブラジルには同難民5万人がいるとされる。その後、キトに行く。<br />
<br />
▼ペルー人口は3100万人<br />
<br />
秘統計庁は6月25日、人口は3123万7000人と発表した。昨年10月、国勢調査が実施された。<br />
<br />
▼メキシコ大統領選挙支持率はアムロ優位続く<br />
<br />
ミトフスキ社調査では、ARENA候補アムロ(ロペス=オブラドール)37・7%、前政権党PANのリカルド・アナヤ20%、政権党PRIのホセ・メアデ17・7%、無所属ハイメ・ロドリゲス3・1%。残る21・5%は未定・棄権・白票。<br />
<br />
▼エクアドール取材班の遺体確認<br />
<br />
コロンビア検察庁は6月25日、ナリーニョ州内で21日発見された男性3人の遺体は、エクアドール紙エル・コメルシオ取材班員と特定した、と発表した。遺体は、カリ市で司法解剖に付されていた。<br />
<br />
3人は3月下旬、コロンビア国境のエスメラルダ県取材中にコロンビアゲリラの残党に拉致され殺害された。ハビエル・オルテガ記者、パウール・リバス写真記者、エフラーン・セガ―ラ運転手の3人。遺体は直ちにエクアドールに空輸される。<br />
<br />
▼欧州連合(EU)がべネズエラ高官に制裁発動<br />
<br />
EUは6月25日、デルシー・ロドリゲス副大統領、タレク・アルアサミ前副大統領ら11人にEU入域を禁止し、EU域内にある資産を凍結した。<br />
ベネズエラ政府は「内政干渉」と反駁した。VEN国内にはEU人60万人が居住している。米加巴3国は既にVENに制裁中。<br />
<br />
▼チリ最高裁がピノチェーの公金横領内容を特定<br />
<br />
最高裁は6月25日、故アウグスト・ピノチェー将軍の資産2100万ドルのうちの不正蓄財部分に含まれる730万ドルを特定したと発表した。不動産、銀行預金、乗用車など。14年間の調査の末にたどり着いた。他に600万ドルが特定されている。<br />
<br />
計1330万ドルは公金横領による。最高裁はピノチェーの遺族に返還を命じている。返還をめぐり遺族および、ヴァージン諸島の金融機関との係争のもある。不正蓄財はほかに約400万ドルある。<br />
<br />
伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-2235123279511364632018-06-25T15:28:00.000+09:002018-06-25T15:28:07.000+09:00 ベネズエラ副大統領がトランプ米大統領との「対話の用意」を表明▼マドゥーロ大統領は国軍に団結と忠誠を求める▼メキシコ大統領選まで1週間、アムロ候補が優勢▼アルゼンチン司教らがマクリ大統領に貧者救済を要請▼キューバ人口が減少 ベネズエラのデルシー・ロドリゲス執権副大統領は6月24日、ジャーナリスト、ホセ=ビセンテ・ランヘ―ルの日曜TV番組に出演、ランへ―ルとの質疑で、「もしドナルド・トランプ米大統領と会う機会があれば、ベネズエラ政府は敬意を払い合える対話を持つ用意がある」述べた。また、他の諸国とも対話する用意があると語った。<br />
<br />
同番組が公表した最新の世論調査結果では、ベネズエラ内政問題への外国介入に回答者の76%が反対した。73%は、米政府による経済制裁を糾弾した。<br />
<br />
ニコラ―ス・マドゥーロ大統領(国軍最高司令官)は24日、シモン・ボリーバル麾下の解放軍がスペイン植民地軍を破った「カラボボの戦い」の197回記念日(VEN陸軍創立記念日)に際し、カラボボ州内の縁の地でブラディミール・パドリーノ国防相ら国軍高官らと、国軍兵士1万5000人の行進を観閲。その折の演説で、「隊列を整え、裏切者と寡頭勢力との戦いに備えよ」と号令をかけ、忠誠を求めた。<br />
<br />
大統領は、「コロンビアには、VEN国軍(FANB)を分裂させ対立させようと画策する勢力がある。だがボゴタからの裏切りを求める歌に騙される者はいない」と続けた。<br />
<br />
マドゥ―ロは大統領選挙で再選を果たした直後の5月24日、制憲議会(ANC)での宣誓式でも、「我々は、規律ある、文民統制に従う、祖国・憲法・人民・最高司令官(大統領)に忠実な団結した国軍を必要とする」と述べ、忠誠を求めている。<br />
<br />
反政府系NGO「ベネズエラの正義」は、国軍要員約150人が政治的理由で拘禁されていると主張している。大統領が繰り返し忠誠を求めるのは、国軍内の造反勢力を抑え込む必要性が依然あることを示唆している。<br />
<br />
一方、故ウーゴ・チャベス前大統領の側近の一人で、石油相兼国営石油(PDVSA)社長、外相、国連大使などを歴任後、マドゥーロ大統領に左遷されたラファエル・ラミーレス氏は24日、アポレア電子紙に長文の主張を寄稿、大統領と側近らをこてんぱんに扱き下ろした。<br />
<br />
▼メキシコ大統領選挙支持率でAMLOが優勢維持<br />
<br />
7月1日の選挙1週間前の6月24日、公表された支持率はARENA候補ロペス=オブラドールが48・1%で抜きん出た1位だった。<br />
2位はPANのアナヤ25・5%、3位は政権党PRIのメアデ22・5%。他の1人は泡沫的存在。この国の大統領選挙には決選制度はなく、1位得票者が当選する。<br />
<br />
▼亜国社会派司教会議(CEPAS)が大統領に要請<br />
<br />
CEPASは6月24日、マウリシオ・マクリ亜国大統領に、経済調整が貧者の犠牲の下に実施されてはならないと申し入れた。また、「何百万人もが貧困に喘いでいる」と指摘、民主的な経済政策で対外債務返済と貧困救済を果たすべきだと訴えた。<br />
<br />
マクリ政権は、新自由主義の手法である経済開放政策を2年半とり続けてきたが、通貨ペソが暴落。このほどIMFから500億ドルの融資約束を取り付けた。<br />
<br />
▼キューバ人口が減少<br />
<br />
玖統計・情報庁(ONEI)ONEIによれば、2017年の人口は1122万人で、前年比1万8000人減少となった。同年の出生は11万5000人、死者10万7000人、出国者2万6000人だった。 伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-87499837878336272012018-06-24T10:43:00.000+09:002018-06-24T10:46:55.864+09:00 国連人権高等弁務官事務所がベネズエラ人権状況の報告を公表▼ベネズエラ政府は「信憑性がない」と一蹴▼専門家は「弁務官事務所は対VEN糾弾の意図持つ」と批判▼チリ最高裁がピノチェー遺族に公金返還を命令 国連人権高等弁務官事務所は6月22日、「ベネズエラにおける人権蹂躙ー終わりなきような下降循環」と題する報告書を発表。「治安部隊による殺人、略式処刑、抗議運動過剰規制、拷問、不法逮捕があった」として、国際刑事裁判所による調査の必要性を指摘した。<br />
<br />
同事務所は、VEN入国が許されないため、VEN国外でVEN人150人への事情聴取含む情報や資料を編集し、報告をまとめたと明らかにしている。<br />
<br />
これに対しベネズエラ外務省は同日、声明を発表。「信憑性がない。この種の機関に必要な客観性、公正、非恣意性に欠けている点で技術的厳しさもなく、高度に疑わしい」と、報告内容を糾弾した。<br />
<br />
サイド・ラアド・アルフセイン高等弁務官にありがちな制度性への過小評価がある、とも批判。「同弁務官は、過去数か月間、諸外国政府がベネズエラに科してきた経済制裁がVEN人民の経済・社会・文化的享受権を一方的に妨げる否定的影響を及ぼしている事実に触れていない。彼は、進行中の多面的な反VEN侵害の共犯者だ」と扱き下ろした。<br />
<br />
外務省声明はまた、「政府が提出した情報は悉く無視された」とし、メディアの虚偽報道に沿ったでっちげと非難した。<br />
<br />
ジュネーブの国連人権理事会に関与する専門家アルフレド・デサヤス氏も「信憑性と客観性に欠ける」と報告内容を批判した。<br />
<br />
同氏は2017年にベネズエラを訪問、4~6月、カラカスをはじめ同国各地で起きた反政府勢力によるグアリンバ(政治的街頭暴力)について調査、報告書をまとめた。反政府側に起因する殺人が124件起きていたことなどが記されている。<br />
<br />
デサヤス氏は、私の報告は無視されたと前置きし、「高等弁務官事務所や反ベネズエラの諸NGOは、私がVEN政府と<人道危機>を糾弾するのを望んでいた」と非難した。<br />
<br />
一方、スペイン政府は22日、VEN国営石油(PDVSA)の元保安・損害予防局長ラファエル・レイテル容疑者の身柄を米国に引き渡すことを決めた。<br />
同容疑者は、「組織犯罪関与と資金洗浄」で米当局から指名手配されている。米国内での不動産取引も絡んでいるという。<br />
<br />
▼チリ最高裁がピノチェー遺族に510万ドル返還命令<br />
<br />
チリの独裁者だった故アウグスト・ピノチェー軍政大統領は、側近らとともに6400万ドルの公金を横領。その約3分の1弱はピノチェーの個人資産となっていた。<br />
<br />
同個人資産2100万ドルのうち1780万ドルは「不当な収入」とされ、その一部510万ドルの国庫への返還が命じられた。ピノチェーと側近らは、米リグ銀行などに計125の隠し口座を持っていたという。<br />
<br />
ピノチェー陸軍司令官らが決行した1973年9月11日の軍事クーデターから45年になる。この政変後、反軍政市民ら3200人が殺された。伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-11698860052736453442018-06-23T15:05:00.000+09:002018-06-28T19:36:33.205+09:00 ブラジル最高裁がルーラ元大統領の釈放要請を却下▼ホセ・ムヒーカ氏がルーラに面会、釈放を訴える▼インド大統領がキューバ訪問▼米副大統領がコロンビア次期大統領と会談、ベネズエラへの内政干渉政策促進で合意▼米州人権委員会がニカラグア報告提出 ブラジル最高裁のエジソン・ファシーン判事は6月22日、汚職事件で拘禁中のルイス=イナシオ・ルーラ=ダ・シルヴァ元大統領の釈放要請を却下した。最高裁はルーラの<br />
案件で最終審理し、判決を下す。<br />
ルーラはパラナ州都クリチーバの警察本部拘置所に拘禁されている。10月の大統領選挙に出馬する方針で、支持率1位を維持している。最高裁判決で有罪が確定すれば、極右の新人候補に当選の可能性が開ける。<br />
<br />
ウルグアイのホセ・ムヒーカ前大統領は21日、ルーラに面会した。その直後の記者会見で、「ルーラはブラジルとラ米の将来をとても憂慮していた。ブラジルが良くなればラ米も良くなり、ブラジルが悪くなればラ米もそうなる」と述べた。<br />
この発言は、極右候補の躍進をルーラとムヒーカが強く懸念していることを物語る。<br />
<br />
ルーラは、ルーラが所属する労働者党(PT)のグレイジ・ホフマン党首と共にルーラに会った。記者団に、ルーラ釈放を願うと述べた。<br />
<br />
▼インド大統領がキューバ訪問<br />
<br />
ラムナス・ゴヴィンド大統領は6月21日、サンティアゴに到着、フィデル・カストロ前議長の墓地に参拝した。22日にはハバナでミゲル・ディアスカネル議長と会談、帰国の途に就いた。<br />
<br />
▼米副大統領がコロンビア次期大統領と会談<br />
<br />
マイク・ペンス副大統領は6月22日、ワシントンでイバン・ドゥケ次期大統領と会談、「ベネズエラの民主回復促進」で合意した。米国に伝統的なラ米での内政干渉政策にコロンビアが本格的に関与してゆくことになる。<br />
<br />
一方、米下院議員3人はこのほど、FARCとの和平合意見直しを主張しているドゥケに対し文書で、和平強引順守を求めた。<br />
<br />
▼米州人権委員会(CIDH)がニカラグア情勢で報告<br />
<br />
米州諸国機構(OEA)機関であるCIDHは6月22日、ワシントンのOEA本部でのOEA大使会議の場で、4月18日から今月19日までの期間に、一連の反政府行動、および政府側の規制行動の過程で死者212人、負傷者1337人が出ていると報告した。今月6日現在の拘禁者は507人という。<br />
報告は、政府側による人権侵害の可能性を指摘した。<br />
<br />
これに対し、会議に出席したニカラグアのデニス・モンカーダ外相は、「CIDH調査は本質的部分が欠けており、これを最終調査報告として受け入れることはできない」とはねつけた。同外相はまた、「ニカラグア政府の平和、対話、民主の基本姿勢」を強調した。 伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-90513157978813184392018-06-22T11:43:00.000+09:002018-06-23T15:06:21.547+09:00 スペイン国王がトランプ大統領に「ベネズエラ民主回復」で協力呼びかけ▼内政干渉にベネズエラの実力者が反駁▼野党指導者ファルコンが新しい政党連合結成▼VEN原油輸出落ちる▼キューバ議長が聖母参拝 訪米中のスペイン国王フェリーぺ6世がベネズエラへの内政干渉発言をし、物議を醸している。<br />
国王は6月20日、ホワイトハウスにドナルド・トランプ大統領を表敬し会談。「西米両国には協力し合える分野がたくさんある。ベネズエラの民主回復に努めるのは重要な仕事になる」と述べた。<br />
<br />
トランプは、ニコラース・マドゥーロVEN大統領排除の旗頭であり、これを踏まえて国王が「協力」を持ち掛けたのは疑いない。だがトランプは、国王に直接的な返答はしなかったもよう。<br />
<br />
国王は、メキシコの版図が最大だったヌエバ・エスパーニャ副王領時代に、テハス地方(現・米テキサス州)にスペイン人が築いたサンアントニオ市の建都300年記念式典に出席、その後、ワシントンを訪れた。<br />
<br />
国王発言に対し、ベネズエラ制憲議会のディオスダード・カベ―ジョ議長はすぐさま反駁。「ベネズエラにはスペインの100万倍もの民主がある。真の参加型人民主権がある」と強調した。<br />
<br />
さらに、「生涯に一度も選挙の洗礼を受けないのが国王だ」と揶揄。フェリーペ国王を「エル・ティポ(奴)」と呼んだ。カベ―ジョはマドゥーロ大統領に次ぐ実力者。<br />
<br />
一方、5月20日のVEN大統領選挙で善戦した野党指導者ヘンリー・ファルコンは21日カラカスで、新しい政党連合「変化のための協和」を設立した。<br />
ファルコンは、旧来の保守・右翼野党連合MUDについて、「MUDが私から離れていった」と述べた。MUDは大統領選挙をボイコットし、出馬したファルコンと袂を分かった。<br />
<br />
国営石油PDVSAによれば、6月前半のVEN原油輸出は日量76万5000バレルだった。5月の平均輸出日量113万3000バレルから32%減っている。<br />
<br />
VEN政府は19日、政治的暴力などで収監されていた服役囚17人を新たに釈放した。<br />
<br />
▼キューバ議長が聖母コブレに参る<br />
<br />
ミゲル・ディアスカネル国家評議会議長は6月20日、東部のサンティアゴ市郊外にある聖堂に安置されている聖母像に参拝した。<br />
<br />
カストロ兄弟との「作風の違い」を内外に印象付け、支持基盤拡大を目指す方策の一環。無論、ラウール・カストロ共産党第1書記と打ち合わせた上でのことだ。伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-68634558221659451572018-06-21T10:39:00.000+09:002018-06-21T10:39:20.597+09:00 グアテマラ大統領が性的虐待で告発さる▼被害女性が告発事実を確認へ▼ダンテ・カプート元アルゼンチン外相死去▼メキシコの日本大使館が在留邦人に勧告 フエゴ火山の大爆発で災害非常事態下にあるグアテマラのジミー・モラレス大統領が、女性への性的虐待で告発されている。被害者の女性は5月前半、検察庁に告発したが、同庁が「告発状を受理していない」と表明しているため、近日中に告発を確認するという。同国のプレンサ・リブレ紙が6月20日報じた。<br />
<br />
これに先立ち同国のエル・ペリオディコ紙は18日、エドガル・グティエレス元外相執筆の「最悪の大統領」と題する論評記事を掲載。喜劇役者出身のモラレスを「政治政策を持たずに就任した」と扱き下ろし、「モラレスは複数の若い女性への性的虐待に関与した」旨を暴露した。同紙は19日には、関連する論評記事を掲げた。<br />
<br />
プレンサ・リブレ紙によると、告発した女性は生命の危険を感じているが、数日内に告発した事実を確認する。証拠と証人証言を用意しているという。<br />
<br />
これに対し政府は20日、一連の報道内容を否定した。モラレスは大統領候補だった2015年、別の女性から「性的侵害、致傷、脅迫、暴力」で告発されていた。モラレスはその時は「ある政治勢力が取った絶望的な手法だ」とはねつけた。<br />
<br />
大統領は5月には、友人が経営する安全保障会社が支払うべき脱税への罰金750万Q(ケッツァール)の95%を棒引きし、非難された。<br />
<br />
また5月16日、在イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移した際、モラレスは現地での式典に出席したが、その折の大統領および随行団の往復旅費などは、ラス・ベガスでホテルやカジノを経営しているシェルドン・アデルソンという人物が負担した。<br />
<br />
これは大統領に同行したサンドラ・ホベル外相が明らかにしている。大使館移転と引き換えに外資20億ドルがグアテマラに投下されることが約束されており、アデルソンは投資家の一人だという。<br />
<br />
▼ダンテ・カプート元アルゼンチン外相死去<br />
<br />
6月20日、ブエノスアイレスで死去、74歳だった。<br />
1983年、民政移管を受けて発足したアルフォンシン政権で外相を務め、ローマ法王ヨハネ=パウロ2世の仲裁で、ピノチェー智軍政とのビーグル水道領有権紛争の解決に動き、両国間の平和友好条約調印に漕ぎ着けた。<br />
<br />
▼メキシコの日本大使館が在留邦人に勧告<br />
<br />
日本大使館は6月19日、在留邦人向けに、7月1日の大統領選挙を含む総選挙を前に、投票日から数日間、外出に注意するよう勧告した。日本外務省の指令に基づく。<br />
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国会議員、市長などの候補や関係者が計114人も殺害され、政治家や家族への脅迫が続いている事実を指摘。情報を把握し慎重に行動するよう促している。<br />
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ドイツ政府は5月、ドイツ人にメキシコ渡航を控えるよう警告している。今回の日本外務省の勧告は渡航抑制ではない。 伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-80174424861489271262018-06-20T13:12:00.000+09:002018-06-20T14:46:16.601+09:00 サッカーW杯:初戦に敗れたコロンビアが悲観に陥る▼一転して、日本の「正当な勝利」讃える▼早くも監督交代説▼場外で不祥事、日本女性が気付かずに馬鹿にされる▼ベネズエラ制憲議会議長決まる▼グアテマラ火山麓は墓地化か W杯H組初戦で日本に敗れたコロンビアでは悲観的な論調が充満している。6月19日の各紙電子版は一斉に「敗北の悲劇」を伝えている。<br />
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エル・エラルド紙は、「ロシア2018の悲しい初戦」と題して報道。試合開始3分後のカルロス・サンチェスの赤札一発退場について、「1986年メキシコ大会でのウルグアイ選手ホセ・バティスタの開始後52秒の退場に次ぐW杯史上2番目の早さだった」と指摘した。<br />
さらに、「コロンビアは日本の鉄壁の守備陣によって、動くべき空間を封じられた」と評した。<br />
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エル・エスペクタドール紙は、「H組で最もつつましい存在と見られていた日本は正当な勝利者として競技場を後にした 」と日本チームを讃えた。<br />
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「コロンビア:悪い発進」の見出しを掲げたAS紙は、「日本は相手が1人減った後、秩序を保ち、驚愕したコロンビアの空間を封じてしまった」と、これまた日本を評価した。<br />
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エル・ティエンポ紙は、サランスクの競技場で観戦したハメス・ロドリゲスの娘サロメ―が試合後、母親ダニエーラと抱き合って泣いていた、と写真付きで報じている。衝撃的敗北を象徴する場面として捉えたようだ。<br />
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当のハメスは、「顔を上げ、忍耐をもって、次の試合に希望を託そう」と表明。ラダメ・ファルカオも、「敗戦は悲しいが、この逆境を好機に変えよう。対ポーランド戦は命がけで戦う」と決意を表した。<br />
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コロンビアのホセ・ポケルマン監督への批判も渦巻いている。「引き分けを狙っていたさなかに決勝ゴールを決められてしまった」という見方が多い。<br />
采配の誤りは、クアドラードとキンテーロを交代させたことと、不調のハイメを出場させたこと。この批判も多い。<br />
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監督自身、「サンチェス退場後、試合の進め方が複雑になった」と述べ、「コロンビアの決勝リーグへの展望を日本が暗くした」と本音を吐いた。<br />
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「大会終了後、監督が交代する可能性がある。ドイツ相手にメキシコを勝たせたフアン=カルロス・オソリオ監督(コロンビア人)が有力な選択肢だ」ーこうした観測が早くも 各紙誌面を賑わわせている。<br />
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一方、サランスクの競技場外でも問題が起きていた。コロンビア人の男性サポーターが禁じられている酒を観客席に持ち込んで飲んでいる映像が公開され、ロシア当局は調査するもよう。<br />
コロンビア外務省もこの問題を把握、懸念を表明している。<br />
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また試合後、観客席でごみを片付けていた日本の若い女性サポーター数人に、コロンビア人男性サポーター2人が、スペイン語で「私は雌犬だ。どこにでも行く売春婦だ」と言わせた映像が公開され、問題になっている。<br />
「これが問題の<2人のスペイン語教師>だ」と、同男性2人を糾弾する記事も出ている。「日本人女性が西語を理解しないのをいいことに卑猥な言葉を押し付けた」と厳しい。<br />
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あるコロンビア人女性は、「いったいどんな種類のコロンビア人がロシアに行っているのだろう。恥ずかしい。すべての日本人女性と世界の女性にお詫びしたい」とSNSで発信している。<br />
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▼ベネズエラ制憲議会新議長決まる<br />
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制憲議会(ANC)新議長に6月19日、ディオスダード・カベ―ジョ元国会議長が選出された。デルシー・ロドリゲス(前)議長がこのほど執権副大統領に転出したため、後任選びが進められていた。<br />
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カベ―ジョは、マドゥーロ政権の政権党PSUV(ベネズエラ統一社会党)の副党首。元陸軍中尉で、故ウーゴ・チャベス前大統領の側近だった。陸軍中佐だったチャベスが空挺、戦車部隊を率いて1992年に起こしたクーデター未遂事件にも参加した。<br />
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▼グアテマラ火山の麓一帯は墓地化か<br />
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フエゴ火山の大爆発で厚い火山灰に覆われた麓一帯は、埋没した住民の遺体や家屋を発掘しないまま、広大な墓地(カンポ・サント)になるもよう。当局者が6月19日明らかにした。<br />
6月初めからの爆発で、171万人が被災、1万3000人が家屋を失った。110人が死亡、197人が行方不明となっている。伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-49508718586295971682018-06-19T10:50:00.000+09:002018-06-19T10:52:07.573+09:00 メルコスールがアスンシオンで首脳会議▼欧州連合(EU)など他の経済ブロックとの経済合意問題を討議▼中国との経済関係促進も▼ベネズエラ情勢に関する特別声明を採択▼国連がプエルト・リコ独立を米国に求める決議を採択 南部共同市場(メルコスール)は6月18日、アスンシオンで定例首脳会議を開催。議長のパラグアイ大統領オラシオ・カルテスは、海岸線のない同国の内陸国性に鑑み優遇措置を受けられるよう、他の3国に要請した。<br />
カルテスは任期満了で8月退陣するため、最後の首脳会議となった。<br />
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会議にはカルテスの他、ウルグアイのタバレー・バスケス、ブラジルのミシェル・テメルの両大統領、アルゼンチンのガブリエーラ・ミケッティ副大統領が出席した。マウリシオ・マクリ亜国大統領は通貨ペソ下落など経済問題への対応に終われ、欠席した。<br />
ベネズエラも加盟国だが、「民主秩序の欠如」を理由に資格停止処分中。<br />
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会議では、欧州連合(EU)をはじめ他の経済ブロックとの協定締結問題とベネズエラ政情が主に話し合われた。EUとの協定は大幅に遅れている。<br />
向こう半年間の議長となったバスケス・ウルグアイ大統領は、中国との経済合意促進を表明した。<br />
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会議は、「ベネズエラ情勢への深い懸念」「ベネズエラ人難民問題の軽減措置の必要性」などを盛り込んだ特別声明を採択して閉会した。<br />
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▼国連がプエルト・リコ自決決議を採択<br />
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国連非植民地化特別委員会は6月18日、米植民地プエルト・リコの民族自決と独立の権利を認め、それを受け入れるよう米政府に要求する決議案を可決した。<br />
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決議案はキューバ、ニカラグア、ベネズエラ、エクアドール、ロシア、シリアの6カ国が共同提案した。同じ決議が過去に何度もなされているが、米国は無視してきた。<br />
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スペイン領だったプエルト・リコは1898年以来、米国の植民地にされてきた。米政府は「米国との自由連合国家」化を徐々に進めようとしているが、国連委決議は、独立を求めている。<br />
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プエルト・リコは「豊かな港」を意味。コスタ・リカ(豊かな海岸)同様、その昔、金銀財宝を探しに来たスペイン人が命名した。<br />
<br />伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-31592938256775552162018-06-18T12:38:00.000+09:002018-06-19T09:45:11.811+09:00 コロンビア次期大統領に右翼政党候補イバン・ドゥケ▼決選で左翼候補グスタボ・ペトロを下す▼FARCは和平合意改悪は内戦再開を招くと警告、対話を求める▼ベネズエラ外務省がニカラグア情勢で声明発表 コロンビア大統領選挙決選は6月17日実施され、野党「民主中央」のイバン・ドゥケ候補(42)が当選した。予想通りの結果だった。8月7日就任する。<br />
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極右のアルバロ・ウリーベ前大統領が率いる同党は、サントス現政権が2016年11月に到達したゲリラ組織FARC(コロンビア革命軍)との和平合意に強く反対していた。ドゥケは当確後、記者団を前に「和平合意を修正する」と言明した。<br />
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これに対し、政党化したFARC(人民革命代替勢力 )の最高指導者ティモチェンコことロドリーゴ・ロンドーニョは記者会見で、「次期大統領に思慮分別を求める」と表明。合意が改悪されればコロンビアは再び政治暴力の巷に陥るだけだ、と警告した。<br />
さらに次期大統領に会って話し合う用意があると強調した。<br />
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対抗馬の左翼・中道左翼・進歩主義路線の「人間的コロンビア運動」のグスタボ・ペトロ候補は善戦したが、及ばなかった。<br />
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選管発表では、開票率93%段階での得票率は、ドゥケ54・28%(1031万票)、ペトロ41・54%(800万票)。投票率は44・35%。<br />
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第1回投票は5月27日実施され、候補者5人が出馬、ドゥケ39%、ペトロ25%で、それぞれ1、2位となり、決選に進出した。<br />
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前評判を覆せなかったペトロは、「これは敗北ではない。800万人もが私に投票してくれた」と述べ、ドゥケ次期政権に対し、野党の立場で平和構築や腐敗掃討などに尽力すると表明した。<br />
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FARCのティモチェンコも、「従来と異なる野党勢力が国会に生まれる」と述べ、ペトロらの活動への期待を表明している。<br />
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ペトロは上院議員、その副大統領候補だったアンヘラ=マリーア・ロブレードは下院議員になる。1991年の改憲で、決選に進出し敗れた正副大統領候補にはそれぞれ上下両院議席が与えられることになったが、国会はこの規約を昨年4月ようやく承認した。<br />
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▼VEN外務省がニカラグアに関し声明発表<br />
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ベネズエラ外務省は6月17日声明を発表、二カラグア反政府勢力による政治目的での暴力行使を糾弾した。声明はまた、マナグアの貧困地区で2人が路上で焼き殺され、一家6人が自宅を放火され焼死した最近の事件を非難した。<br />
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そのうえで、問題解決は対話によるしかないと強調した。声明は、暴動鎮圧のため出動しているオルテガ政権系私服武装組織による殺傷には触れていない。<br />
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一方、ベネズエラ政府と反政府勢力の若い対話を仲介しているホセ=ルイス・ロドリゲス=サパテロ元スペイン首相は15日カラカスで、野党の民主行動党(AD)、新時代(UNT)の代表および、国家選挙理事会(CNE,中央選管)の元幹部と会合した。<br />
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サパテロはマドゥーロ政権が、反政府政治暴力事件などに関与し収監ないし拘禁されている囚人のうち、昨年12月69人、今年6月123人、計192人を釈放したのを、和解に貢献する措置として評価した。<br />
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伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-11832148713578954022018-06-17T11:43:00.000+09:002018-06-18T23:10:43.823+09:00 ニカラグア司教会議がオルテガ大統領に「来年3月29日選挙、4月15日就任」を提案▼大統領再選禁止含む改憲も▼生き残り戦略探るか、オルテガ・サンディニスタ体制 ニカラグア政府と反政府勢力は6月15日、カトリック司教会議(CEN)の仲介で2週間ぶりに対話を再開した。首都マナグア市内にある聖母ファティマ神学校で開かれた。政府側首席代表はデニス・モンカーダ外相。<br />
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双方は、①4月18日以来の一連の暴力事件による死傷者と加害者に関する調査を米州人権委員会(CIDH)が再開②国連と欧州連合の人権機関に対話参加を要請③米州諸国機構(OEA)事務局の介在④いかなる側からの暴力・脅迫も即時停止⑤双方による検証・治安委員会設置⑥いかなる監視活動も即時停止⑦道路交通を遮断している障害物の撤去⑧CEN調停案への政府回答めぐる討議実施ーで合意した。<br />
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CENは7日、ダニエル・オルテガ大統領に、①大統領選挙を含む総選挙を2019年3月29日実施。大統領を含む当選者は翌4月15日就任②憲法改正ーを提案した。<br />
改憲は、選挙法改正、大統領再選禁止、最高裁判事任期延長に国会承認不可欠、などを定めるため。<br />
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大統領は「対話の場で話し合う」と回答した。その「対話の場」は16日以降になる。オルテガが、21年10月予定の次期大統領選挙を2年半繰り上げて来年実施するCEN案に同意するか否かが焦点。<br />
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同意する場合、向こう1年弱の間に生き残り戦略を探るはずだ。あるいは3月選挙案を数カ月遅らせる逆提案をする可能性もある。<br />
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反政府活動と、これに対する政府側の弾圧が始まってから18日で2か月。死者は200人に近づいている。対話は、選挙繰り上げ実施の可否をめぐり山場に差し掛かっている。<br />
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▼TV番組で解説<br />
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17日2100~2200のテレビ朝日「たけしTVタックル」の「軍事パレード」で、ペルーとコロンビアの特殊部隊などについて筆者は短く解説しました。その中で「(ペルー)アンデス地方の先住民族」とあるのは、「アンデス地方(の山岳高地でない低地の)先住民族」の意味です。ご参考まで。伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-10649108283938660332018-06-16T11:24:00.000+09:002018-06-17T12:18:26.267+09:00 日本にメキシコ人2500万人を送り込めば即辞任だろう▼トランプ米大統領がG7会合で安倍首相に言い放つ▼メキシコ各紙が米紙報道基に伝える▼マクロン仏大統領にも言いたい放題▼米墨間で深刻な移民問題が野党大統領候補アムロの人気を押し上げる▼チェ・ゲバラ生誕90周年式典催さる▼ロサリオ市ではホセ・ムヒーカ氏が記念演説 「ドナルド・トランプ米大統領は安倍晋三首相に対し、<君にはこの問題(移民問題)はないが、私はメキシコ人2500万人を日本に送り込むことができ、そうなれば君はすぐに辞めなければならなくなるだろう>と言った」<br />
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メキシコのウニベルサル、レフォルマなど各紙電子版や、「シンエンバルゴ」など電子新聞は6月15日、一斉に報じた。同日の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の転電。<br />
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WSJは、カナダで8、9両日開かれたG7首脳会議の際の非公式会合でトランプ大統領が例え話として発言したと、「その場にいた欧州連合(EU)高官の話」として伝えた。<br />
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転電記事はまた、トランプ大統領がエマニュエル・マクロン仏大統領に対し、「君はこの問題(テロリズム)を認識せねばならない。なぜなら全テロリストがパリにいるからだ、と言った」と報じている。<br />
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トランプ政権が昨年1月発足して以来、メキシコにとり在米同胞移民への扱いは深刻な問題となっている。「国境の壁」建設、TLCAN(北米自由貿易条約=協定=NAFTA)見直しを含め、制度的革命党(PRI)の現政権は押しまくられっ放し。<br />
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これが、野党の大統領候補AMLO(アムロ=アンドレス=マヌエル・ロペス=オブラドール)の人気を押し上げる主要な要因の一つとなっている。7月1日の大統領選挙でのAMLO当選が有力視されている。<br />
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▼ゲバラ生誕90年記念式典催さる<br />
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玖サンタクラーラ市のラス・ビージャス中央大学講堂で6月14日夜、チェ・ゲバラの側近だったラミーロ・バルデス革命司令官(86、国家評議会副議長)、エステバン・ラソ人民権力全国会議(国会)議長、共産党幹部ら多数が出席し催された。<br />
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詩人の故ニコラース・ギジェンの作品「チェ、コマンダンテ」(司令官チェ)の朗読、チェ・ゲバラに関係する音楽、歌、舞踊も披露された。<br />
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またゲバラの生地である亜国サンタフェ州ロサリオ市で14日催された記念式典には、ホセ・ムヒーカ前ウルグアイ大統領が来賓として出席し、モニカ・フェイン市長、ミゲル・リフシッツ州知事らを前に演説した。<br />
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「エル・チェは思い通りに生き死んでゆこうと企図した。社会的戦士だった。写真に写るだけの夢想家でなく、理想と共に歩む模範的人物だった。その理想を実現しようとした」と述べた。 伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-52178930268104926072018-06-15T11:35:00.001+09:002018-06-16T10:17:32.042+09:00 「ベネズエラへのいかなる干渉にも反対」とブラジル外相が言明▼チリ外相も同様の発言▼トランプ米政権からのVEN軍事介入の打診を拒否か▼VEN執権副大統領に女性闘士デルシー・ロドリゲス就任 ブラジルのアロイジオ・ヌネス外相は6月14日、「ブラジルはベネズエラへのいかなる種類の干渉にも反対する。同国の問題は交渉を通じ平和裡に解決されねばならない」と述べた。<br />
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チリのロベルト・アンプエロ外相も12日、「ベネズエラの問題はベネズエラ人が交渉で平和裡に解決すべきだ。リマグループなど国際社会は、それを支援する」と語っている。<br />
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南米有力国外相の相次ぐ同種の発言は、対朝首脳会談が一段落したトランプ米政権が、マドゥーロVEN政権を軍事介入で倒したい誘惑に駆られている可能性を示唆する。<br />
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ラ米諸国はこれまでに何度か、トランプ政権からのVEN武力加入の打診を拒否してきた。だが政権中枢や共和党内に右翼強硬派を抱えるドナルド・トランプ大統領が、中間選挙前に「対朝対話よりも鮮烈な成果」を挙げるため、VEN侵攻をあらためて画策している可能性は十分考えられよう。<br />
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これまで米州諸国機構(OEA)で反マドゥ-ロの米国に同調してきたラ米保守・右翼陣営も、軍事侵攻に加担するのには二の足を踏む。<br />
ブラジル軍部は1964年、米国の後押しでクーデターを起こし、生まれた軍政は21年も続き、米国に意見を容れながら強権政策や左翼弾圧を進めた。<br />
チリ軍部も73年、米政府と連携し、アジェンデ社会主義政権をクーデターで倒した。<br />
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今や、ラ米側の「ためらい(二の足)」が、ベネズエラにとり救いとなっている感がある。<br />
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一方、ニコラース・マドゥーロ大統領は14日、政権中枢と閣僚の人事を発表。大統領権限を引き継ぐことのできる執権副大統領にデルシー・ロドリゲス制憲議会(ANC)議長を任命した。<br />
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これまでの執権副大統領タレク・エルアイサミは、新設の産業・国内生産相と、経済部門担当副大統領になった。水産・農業、貿易・外資、都市農業、観光、公共事業、運輸、労働、女性、環境社会主義の9相も交代した。この他、新設された水利省の初代水利省も就任した。<br />
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公共事業相になったマルレニー・コントレラス(前観光相)は、大統領に次ぐ実力者で、政権党PSUV副党首のディオスダード・カベージョの妻。カベ―ジョは以前、公共事業相を務めた折、大規模な汚職関与が指摘された。<br />
<br />
デルシー・ロドリゲスはマドゥーロ政権下で通信・情報相、外相、ANC議長を歴任。兄ホルヘは通信・情報相で、マドゥーロの側近中の側近。また兄妹の父ホルヘはマルクス主義政党「社会主義連盟」創設者で、1976年7月、秘密警察に拘置所で拷問され死亡した。<br />
<br />
マドゥーロ大統領は任命に際し、デルシーを「勇気ある百戦錬磨の若い女性にして殉教者の娘であり、実績は証明済み」と最大限に讃えた。デルシーはANC議長を兼務する。<br />
5月20日の大統領選挙で再選されたマドゥーロは来年1月、2期目に入るが、これに備え、大型人事で政権の内部固めをした。<br />
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政府は12日、政治暴力事件関与などで収監されていた囚人11人を新たに釈放した。その一人、大学都市メリダで反政府学生運動の指導者として活動、16年月末から拘禁されていたビルカ・フェルナンデスは父親の母国ペルーに追放された。<br />
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コロンビア軍は13日、VEN国境のアラウカ県フォルトゥル市の密林を空爆。和平に応じなかったFARC(コロンビア革命軍)の武闘継続派残党16人を殺害した。<br />
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▼本日発売の「週刊金曜日」誌に、『アイルランド革命』(小関隆著、岩波書店)の書評(拙稿)掲載。ご参考まで。伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-63860378181270364122018-06-15T00:56:00.000+09:002018-06-15T00:56:20.983+09:00 「次期メキシコ大統領はAMLO(アムロ)」とCITIが当確予測▼マクロ経済重視は変わらず▼国産品輸出優先か▼NAFTA崩壊しても米墨貿易は続く▼中銀の中立性尊重し、通貨切り下げや金利上昇はない 「AMLO(アムロ=アンドレス=マヌエル・ロぺス=オブラドール)の当選は堅い」。米大手銀行CITIのラ米担当首席エコノミスト、エルネスト・ㇾビージャは6月13日、メキシコ大統領選挙(7月1日)の行方を明確に予測した。<br />
<br />
ニューヨークの同行本店で、ラ米メディアの通信員らを対象に分析結果を語った。「焦点は今や、AMLOの政党連合が国会で多数派を占めるか否かだ。可能性はある」とも述べた。<br />
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大統領選挙連続3度目の出馬の元メキシコ市長AMLOは、民主革命党(PRD)から分派した国家刷新運動(MORENA)に所属し、小党と政党連合「フントス・アレーモス・イストリア」(JHH=共に歴史を創ろう)を組んでいる。<br />
<br />
レビージャはまた、「AMLOの経済政策がどのようなもになるかわからないが」と前置きしながらも、「マクロ経済の安定を重視するはずで、そうでなくなる可能性は短期的には見当たらない」と指摘。「市場開放反対を唱えずに国産品輸出を保護するだろう」とも展望した。<br />
<br />
外資については、「北米自由貿易協定(NAFTA/TLCAN)の交渉が長引いているため、外資投下は目立たない状態が続くだろうが、メキシコが外資にとって魅力的な国であることは変わらないのではないか。しかし先行きの不確実さもある」と予測した。<br />
<br />
また、「仮にドナルド・トランプ米大統領がNAFTA離脱に踏み切ったとしても、米墨関係の濃密さから両国貿易が途切れることはあるまい」と語った。さらに、「中央銀行の中立性を尊重するだろう。ペソ下落や金利上昇はないだろう」とも分析した。<br />
<br />
AMLOは2度の敗北体験から、今回は必勝を期して財界や保守派との政策上の妥協も厭わず、選挙戦終盤で支持率が50%を上回る圧倒的強さを維持している。CITIは、「左翼人民主義者(ポプリスタ)」という過去のAMLOの印象でなく、立場や思想の異なる相手とも妥協できる「現実主義者」としてAMLOを見ているようだ。<br />
<br />
伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-39838420898700413042018-06-14T11:19:00.001+09:002018-06-17T11:45:48.561+09:00 オルテガ・ニカラグア大統領に大統領選挙の来年実施を提案▼反政府勢力は拒否、全国ストを呼び掛け▼ベネズエラが12月に市会議員選挙実施へ▼VEN原油生産が日量139万バレルに落ちる▼ハバナで7月、サンパウロフォーラム開催へ ニカラグアの反政府勢力「正義と民主のための国民同盟」(ANJD)加盟の農民組織代表メダルド・マイレーナが6月13日明らかにしたところでは、ダニエル・オルテガ大統領に7日、2021年の次期大統領選挙を繰り上げ来年19年に実施するという提案が、仲介役の司教会議(CEN)からなされた。<br />
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この旨は、ローラ・ドグ駐ニカ米大使も逸早く日量把握していた。同大使は先週末、来訪していたカレブ・マカリー氏と会合している。マカリーは、ボブ・コーカー米上院外交委員長から派遣された。このことは、オルテガが米側と何らかの取引をした可能性を示唆する。<br />
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だが農民代表のマイレーナは13日、我々はオルテガ即時退陣を要求しており、「来年選挙」など受け入れられないと反発。ANJDは全国ストを14日に実施すべく呼び掛けている。<br />
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CENは13日、政府と反政府勢力の対話を15日再開すべく双方に通告した。<br />
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▼ベネズエラが市会議員選挙を12月実施へ<br />
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ニコラース・マドゥーロ大統領は6月12日、全国335市の市会議員選挙を12月に実施すると明らかにした。政権党PSUVは、候補者の半数を35歳以下の若者にする方針。<br />
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一方、OPEC(石油輸出国機構)は12日、べネズエラの5月の原油生産量は日量139万バレルだったと発表した。VENが盟主のカリブ石油連帯機構(ペトロカリーベ)への好条件原油輸出も大幅に減っている。<br />
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▼ハバナで7月半ば、サンパウロフォーラム(FSP)会合<br />
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キューバ共産党(PCC)のホセ=ラモーン・バラゲール国際局長は6月13日、ハバナで7月15~17日、第24回FSP年次会合を開く、と発表した。昨年のマナグア会合でハバナ開催が決まっていた。<br />
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FSPは、ラ米・カリブ(LAC)地域の左翼・進歩主義勢力の一大会合。政府、政権党、政党、労連、人権団体、農民、先住民組織の代表や、知識人、芸術家、NGOなどが参加、広範は顔ぶれとなる。 伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-20950268335092194622018-06-14T02:25:00.000+09:002018-06-15T11:48:51.560+09:00 今日14日、革命家チェ・ゲバラ生誕90周年記念日▼キューバや生国アルゼンチンで記念行事▼ハバナでは日玖合作映画「エルネスト」上映▼亜国ロサリオでは市営バスが特別路線走る▼現代キューバの若者は国外での「新しい生き方」目指す★ゲバラの娘アレイダが政府の経済政策を批判 キューバ革命でカストロ兄弟と並ぶ英雄だった「エル・チェ」=エルネスト・チェ・ゲバラ(1928~67)=の公式な誕生日の6月14日、キューバ、アルゼンチンなどゆかりの地で生誕90年記念行事が催される。<br />
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ハバナでは13日、エル・チェの側近中の側近だったハリー・ビジェガス革命軍退役少将らがシンポジウムで、革命家エル・チェについて語り合う。14日には、ラス・ビージャス州都サンタクラーラ入口にあるチェ・ゲバラ像前で遺族や政府要人が参列し、記念式典が挙行される。<br />
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ここには1967年のボリビア遠征で死んだゲバラと部下たちの廟がある。日系ボリビア人ゲリラ、フレディ前村ウルタードの遺骨もここにある。<br />
その前村の25年の短い生涯を描いた日玖合作映画「エルネスト」(阪本順治監督、キノフィルムズ、2017年)が19日、ハバナで記念上映され、次いで一般公開される。この上映会には阪本監督が出席し挨拶する。<br />
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生地である亜国サンタフェ州ロサリオ市では、社会党所属のモニカ・フェイン市長の肝いりで、市営トロリーバスの一路線が「エル・チェ路線」と名付けられ、革命家の顔が大きく描かれたバスが既に走っている。14日の前後、期間限定の走行だ。<br />
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同市での14日の生誕90周年式典には、ホセ・ムヒーカ前ウルグアイ大統領が来賓として参列する予定。ムヒーカは若き日、同国のゲリラ「民族解放運動(MLN)ートゥパマロス」の幹部で、警官隊に銃撃され死線をさまよったこともある。<br />
彼は革命直後のハバナとモンテビデーオでエル・チェに会い、影響を受けた。ムヒーカは2016年4月の来日時、東京での記者会見で、「人生で最も影響に残る人物はエル・チェだ」と語った。<br />
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ロサリオ市内にはゲバラの立像がある。没後50周年記念日(昨年10月9日)前の8月、市内の右翼勢力がゲバラ像撤去運動を展開、賛否両派が対立した。今回のバスの車体に市側がゲバラの顔を描いたことにも像撤去派は激しく反発し非難している。<br />
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15年末に保守・右翼陣営の財界人マウリシオ・マクリが大統領になって以来、右翼陣営が勢力を拡げている。ロサリオの像撤去運動は、その表れの一つだった。<br />
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ゲバラは晩年、「新しい人間」という革命的人間像を打ち出した。様々な人物からの影響が見られるが、ジャンポール・サルトルもその一人だ。ゲバラはハバナでサルトル夫妻とフランス語で深夜語り合い、相互に強い印象を受けた。<br />
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サルトルの「アンガージュマン」を実践したのが、知識人で医師だったエル・チェだった。アルジェリア対仏独立戦争期のイデオローグ、フランツ・ファノンの影響も見受けられる。大江健三郎の言う「正統的人間」もアンガージュマン思想に立っている。<br />
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今日、キューバの若者たちは、外国での人生設計を企図し、出国してゆく。キューバ社会主義の「改革開放」の歩みの遅さに希望を失っているためだ。「新しい生き方」、これが昨今の多くの若者たちの希望となっている。<br />
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4月に就任したミゲル・ディアスカネル国家評議会議長の最重要課題の一つは、未来への人材である若者に魅力的な「繁栄する社会主義社会」を建設することなのだ。<br />
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★チェ・ゲバラの娘アレイダが経済政策を批判<br />
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医師アレイダ・ゲバラ=マルチは14日、玖通信社プレンサ・ラティーナのインタビューで、「玖労働者が給料だけで生活できないのは深刻な問題だ」と指摘。「生活費を海外からの送金に頼るのも(政策上)筋違いだ」とも語った。<br />
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アレイダは、「経済政策の失敗があったが、これを修正するのは革命体制の美点だ」と述べ、「政府は経済状況改善にもっと尽力すべきだ。エル・チェが経済建設現場にもっと必要だ」と強調した。<br />
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チェ・ゲバラは革命初期の1959~54年、農地改革庁工業局長、中央銀行総裁、工業相として経済建設に携わった。 伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-8256156644626500682018-06-12T11:48:00.000+09:002018-06-12T11:48:07.654+09:00 マルティネリ前パナマ大統領が逃亡先の米国から送還さる▼「スパイ罪」などで起訴▼ニカラグアで平和集会▼コロンビア決選は保守・右翼候補優勢か パナマ前大統領リカルド・マルティネリ(66)被告が6月11日、米国からパナマに送還された。大統領任期を終えた直後の2015年、米国に逃亡したが、パナマ政府からの手配要請に応じた米当局は17年6月逮捕し、マイアミで拘禁していた。<br />
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マルティネリはスーパー店チェーンなどを経営していた富豪。大統領任期中、批判的な政治家、ジャーナリストら約150人の言動をスパイする仕組みを公金で構築、「スパイ罪」で起訴された。公金横領罪でも起訴されている。<br />
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パナマ政府は、米国にいるマルティネリの息子2人の身柄引き渡しも求めている。2人は、ブラジル大手建設会社オデブレシ(オデブレヒト)から5000万ドルを収賄した容疑がかけられている。<br />
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退陣後の起訴を恐れたマルティネリは、法で禁じられている連続2選を求めて出馬しようと謀ったが、反対が多く、叶わなかった。<br />
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▼ニカラグアで平和集会<br />
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オルテガ政権打倒を狙う暴力事件の停止を求める市民数千人は6月10日、首都マナグア中心部の革命広場で「和解と平和」を訴えた。<br />
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政権は、対話仲介者のカトリック司教会議(CEN)から提示された和解案に16日までに回答するよう迫られている。<br />
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▼コロンビア大統領選挙決選は保守・右翼候補優勢か<br />
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6月17日の決選は保守・右翼陣営のイバン・ドゥケ、中道・左翼陣営のグスタボ・ペトロの闘いだが、「ラ米地政学戦略研究所」(CELAG)は6月11日、支持率を発表。ドゥケ45・5%、ペトロ40%、浮動票など14・5%で、ドゥケ有利と見ている。<br />
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その他7種類の支持率調査結果の平均値は、ドゥケ51%、ペトロ37%で、ドゥケが<br />
圧倒的な優勢を維持している。投票率は54%程度と予想されている。伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-6838822468208419074.post-34834624920675747902018-06-12T00:20:00.000+09:002018-06-12T11:52:10.485+09:00 ハイチ国軍が22年ぶりに復活▼ドミニカ共和国が安保理非常任理事国に▼ブラジル次期大統領候補支持率はルーラが1位維持▼キューバが米政府主張の「外交官音響被害」で声明を発表 アイチ(ハイチ)国軍(FAH)は1996年廃止されたが、今年、22年ぶりに復活した。ジョヴネル・モイーズ大統領は2017年11月18日、国軍復活に踏み切り、最初の部隊兵士150人をエクアドール軍の下で訓練した。国防省も復活した。<br />
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18年3月28日、エルヴェ・デ二国防相、ジョデル・ルサージ司令官(中将)を指揮官とする司令部が発足した。当面、陸軍を中心に兵員3000人で部隊編成する方針。現在、18~25歳の兵士候補500人を募集している。2020年以降、兵力を5000人にする計画。<br />
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治安部隊は他に国家警察9000人と、小規模な沿岸警備隊がある。当面150~500人で編成する陸軍部隊は、工兵隊、環境保護隊、衛生兵隊、国境警備隊。<br />
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治安は、米仏加が仕掛けた工作で、改革派のジャンベルトゥラン・アリスティド大統領がアフリカに連行され追放された2004年の政変に至る過程で、動員された無法者集団の暴力で極度に悪化した。<br />
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このため同年、国連ハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)が展開、治安確保に当たったが、2010年の大震災による大混乱もあって、治安維持は極めて困難だった。また派遣団兵士らが不法行為を働き、評判を落としたのも問題化した。<br />
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派遣団は17年10月以降、国連ハイチ正義支援団(MINUJUSTH)に代わり、国際警察部隊1000人が展開。国家警察と共に活動している。今後は、FAHの態勢が整い次第、治安維持に投入される。<br />
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国軍はデュヴァリエ父子2代の長期独裁期に政権の私兵化し、独裁終焉後は、旧勢力による政変の道具にされていた。そこで廃止された。<br />
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▼ドミニカ共和国(RD)が安保理非常任理事国に<br />
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ハイチと国境を接するRDは6月8日、ボリビアに代わるLAC(ラ米・カリブ)枠の非常任理事国に選出された。任期は2019~20年。<br />
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▼ブラジル大統領選挙候補支持率はルーラが1位<br />
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フォーリャ・デ・サンパウロ紙が6月10日報じた支持率調査で、労働者党(PT)候補ルーラ元大統領が30%で1位を維持。ルーラは警察拘置所に拘禁されている。<br />
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また汚職まみれのミシェル・テメル暫定大統領の不支持率は82%で、歴代大統領最低の不人気度を記録した。<br />
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ルーラの元にこのほど、フランシスコ法王から贈られたロザリオ(磔刑像付き数珠)が到着。ルーラを拘禁したテメル体制への法王側の暗黙の批判とも受け止められている。<br />
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▼キューバ政府が「音響被害事件」で声明<br />
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玖外務省は6月10日、ハバナ駐在の米外交官らが「音響被害に遭った」とされる件について声明を発表した。要旨は次の通り。<br />
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一、2018年5月29日付で米国務省から、同月27日、女性外交官1人がハバナの自宅で「音響被害に遭った」との連絡を受けた。<br />
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一、玖政府は医師団、専門的調査団を派遣、同自宅一帯を調査したが「音源」など痕跡は見つからなかった。当該女性外交官にも会えなかった。<br />
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一、(2016年末以後)1年余りの玖米合同調査の結果、この出来事を理由に対玖外交規模縮小を決めた国務省の立場を正当化しうる科学的根拠はなかった。<br />
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一、国務省が6月5日付で、玖中両国で起きた、この種の一連の出来に関する合同調査団結成についての発表に留意する。<br />
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一、玖国は、滞在外国人および駐在外交官の安全を厳重に守っており、このことは良く知られている。今後も対米協力に応じる。伊高浩昭(いだか・ひろあき)http://www.blogger.com/profile/02427963065624264314noreply@blogger.com