▽▼▽アルゼンチンのクリスティーナ・フェルナンデス=デ・キルチネル(CFK)大統領は2月25日、南米諸国連合(UNASUR=ウナスール)の亜国以外の加盟11カ国の大統領を、マルビーナス戦争開戦30周年記念日の式典に出席するよう招待した。
▼式典は、記念日の4月2日、亜国南端のティエラデルフエゴ州都ウスアイアで催される。亜国政府は、マルビーナス諸島(M諸島、英国名フォークランド諸島)をはじめ南大西洋の3諸島はティエラデルフエゴ州に属する、との立場をとっている。
▼CFK政権は、英国の植民地となっているM諸島などの回復を外交の中心に置いており、国際世論を味方につけて<国土回復>を実現させようと努めてきた。
▼30年前の戦争は、人道犯罪を糾弾され、かつ経済破綻に陥っていた亜国軍政が、失地回復を図るためM諸島を急襲したのに始まる。亜国軍は一時的に<奪回>に成功したが、サッチャー英政権は海軍艦隊と空軍を派遣し、6月亜国を降伏させた。
▼亜国政府は、この苦く屈辱的な経験踏まえて、外交による3諸島奪回を目指し、外交戦を繰り広げてきた。