▽▼▽イランのマハムード・アハマディネジャド大統領は6月20日、リオデジャネイロでの「リオ+20」首脳会議でペルシャ語で演説し、「覇権なき、道義ある世界新秩序の構築」を訴えた。
▼大統領は、「今日の世界秩序は富裕諸国の価値観である物質主義、経済利益、消費主義、道徳喪失、無神論に基づいており、それらを根拠に富裕諸国は暴力、環境破壊など旧来の手法を行使している」、「帝国主義の制度が支配している」、「先進国と呼ばれる少数国集団が開発モデルを押し付け、他の国々はそれに従属せざるを得なくなっている」と指摘した。
▽そして、「他国人民を犠牲にして覇権を求めてはならない。世界秩序は、人類の物質的・精神的必要を満たすべく再構築されねばならない」と強調した。
▼大統領は、ジルマ・ルセフ伯大統領との公式会談を要請していた。だがルセフは、「リオに来ているすべての首脳と会うことは不可能だ」として、会談を拒否した。
▽アハマディネジャドは21日にはリオでパン・キムン国連事務総長と、シリア情勢やイランの核開発問題で会談した。またブラジルの知識人、映画人らと会合した。