2013年4月18日木曜日

立教大学ラテンアメリカ研究所「所報」で映画「キューバの恋人」分析


 立教大学ラテンアメリカ研究所(ラ米研)の2012年度「所報」(第41号)がこのほど刊行された。マヤ暦、ラ米音楽、ベネズエラ音楽、キューバ映画、ユダヤ系メキシコ人女性詩人の詩集、メキシコの民芸品、メキシコのチアパス大地大学がテーマで、8つの文章が掲載されている。

 私は、昨年5~6月に池袋キャンパスで催されたキューバ映画上映会に関与した立場から、「キューバとすれ違った『キューバの恋人』」という評論を書いた。

 この上映会を推進した寺島佐知子さんは、「『アキラの恋人』から見た『キューバの恋人』」という興味深い分析記事を書いている。

 一本の映画をめぐって作風、時代背景、政治的事情などを考える<謎解き>を寺島さんとともに試みたのだが、私にとっては珍しい企画だった。

 私の講座の受講生だった森田沙織さんは、「進化するメキシコ民芸品――新たなものづくりとサービス、そこから見えてくるメキシコ社会」を載せている。

 多くのラ米学徒やラ米好きに本号を読んでほしいものだ。