2013年5月30日木曜日

ベネズエラの「正義・真実委員会」が活動開始


 ベネズエラで5月29日、人道犯罪を解明するための「正義・真実委員会」の8つの小委員会が発足し、調査活動を開始した。責任者を突き止め、断罪する方針。

 調査対象は、チャベス前政権発足前の2大政党支配体制(プント・フィホ体制)下にあった1958~98年の40年間に起きた政治的殺害、拷問、失踪、強姦、不当逮捕などの人道犯罪。司法外処刑を意味する失踪1000人以上、人道事件5000件、不当逮捕5万件などが挙げられている。

 委員会は、カラカソ(89年発生のカラカス大暴動・虐殺事件)の24周年記念日の今年2月27日、国会内に設立された。ウーゴ・チャベス大統領の死の6日前のことだった。

 小委員会は、人民権力参加、資料化・証言、広報、告発受理、司法問題、社会問題、国際問題、地方問題。

 委員会は検察庁と協力して調査を進める。委員長は、ルイサ・オルテガ検事総長が兼ねている。委員会には、チャベスの側近だったジャーナリスト、ホセビセンテ・ランヘール(元外相・国防相・副大統領)も加わっている。