ラ・ゲラ・シビル・エスパニューラ(スペイン内戦)は1936年7月17日から18日にかけて、スペイン領アフリカ駐屯の反乱軍部隊と本土の反乱軍が連動して蜂起したことにより、勃発した。それから77年が過ぎた。
島流し扱いされていた軍部内反乱志向派指導者フランシスコ・フランコは、アフリカ大陸沖のカナリア諸島の中心地テネリフェから移動して18日、「英雄的在アフリカ部隊に栄光あれ。とりわけスペインに。この歴史的瞬間に汝ら、および本土の同志たちと団結する我々アフリカ部隊の情熱的挨拶を受けてほしい。勝利を盲信せよ。名誉あるスペイン万歳」という声明を発表し、反乱の指揮を執った。
スペインの活字メディアは、数日前から、「無政府主義者による内戦勃発直前のフランコ将軍暗殺未遂事件」、「フランコ派家庭の娘で現在90代半ばの老女のマラガでの内戦勃発当時の体験談」、「詩人フェデリコ・ガルシア=ロルカ殺害と、今に続く集団墓発掘作業」、「メキシコに亡命した共和派の人々」など、特集記事を掲載している。
左翼議員たちは今年5月国会に、7月18日を「フランコ主義糾弾の日」に制定する法案を提出したが、フランコ派の流れを汲む政権党PP(国民党)の反対で審議は難航している。
ところが、そのマリアーノ・ラホーイ首相をはじめ政権は腐敗事件の渦中にあり、重大な危機に直面している。同首相は9月来日が予定されているが、それまでに醜聞事件が収まるかどうかわからない。