ボリビアのエボ・モラレス大統領は7月3日深夜、ラパス郊外のエル・アルト空港に帰着した。標高4000mの高原の寒さを突いて数百人が出迎えた。ラパス中心街の広場では数千人の群衆が大統領を英雄として迎えた。
大統領はボリビア人の団結に満足の意を表し、「欧州は民主主義と人権を尊重する大陸ではなくなってしまった。いまや米国の命令に屈している。オバーマ政権がOTAN(NATO)諸国に領空通過拒否を命じた」と非難した。
エボはまた、「私の唯一の罪は、私が反帝国主義の先住民であることだ」と述べた。
群衆は「我々は皆エボだ。あなたとともにある」、「エボ、シー。ジャンキース、ノ」と叫んだ。約50人がフランス大使館前で抗議し、「フランスよ、汝の民主主義は植民地主義ではないか」と書かれたスローガンを掲げた。
ボリビア外務省は声明を発表し、「米大使館に、全く根拠のないスノーデン氏身柄引渡要請を突き返した」と明らかにした。
米大使館は、関係緊張に鑑み、7月4日の独立記念日行事を中止した。