2013年8月16日金曜日

パラグアイでオラシオ・カルテス新大統領が就任


 パラグアイで8月15日、オラシオ・カルテス新大統領(57)が就任した。第49代。就任演説で、貧困との闘い、犯罪取締などを表明した。

 カルテスは、共和国民協会(ANR=コロラード党、保守・右翼)候補として4月の大統領選挙に出馬し当選した。富豪で、過去に麻薬密売、資金洗浄に関与した疑いがもたれている。

このため政敵の間では「ナルコプレシデンテ」(麻薬大統領)との辛辣な蔑称が使われる。

 就任式には、亜伯URU智秘5カ国大統領、台湾総統、スペイン皇太子らが出席した。

 ベネズエラのニコラース・マドゥーロ大統領は、外相だった昨年6月にパラグアイで
起きた「国会クーデター」直後の発言が「内政干渉」と受け止められており、招かれな
かった。

 マドゥーロは書簡を通じ、南部共同市場(メルコスール)の輪番制議長として、パラグアイの復帰を求めるとともに、カルテス就任を祝福し、関係改善を呼びかけた。

パラグアイはクーデター後、メルコスール、南米諸国連合(ウナスール)から資格停止処分を受けてきた。

 マドゥーロは、「違いを超えて南米統合の共通目標達成を目指したい。我々の分断を望む域外利権を糾弾する」と述べ、暗に米国を非難した。

 ベネズエラからは、野党議員が招かれて就任式に出席した。