2013年8月21日水曜日

FARCもコロンビア内戦での殺戮の一部責任を認める

 コロンビア革命軍(FARC)は8月20日ハバナで、コロンビアメディアを通じ、内戦中の犠牲者の一部に対する責任を認めた。FARCは昨年10月からハバナでコロンビア政府と和平交渉を続けている。

 同国のフアン・サントス大統領は7月25日、「50年間の内戦中の治安部隊による重大な人権蹂躙の責任は政府にある」と、国家責任を初めて認めた。FARCは、大統領発言に呼応したもの。

 コロンビアの国家歴史記憶センターは7月24日、内戦中の人道犯罪状況をまとめた報告書を大統領に渡した。サントスは、これを受けて責任を認めた。

 1958~2012年の間に22万人が死亡したが、うち81%は市民。このほか2万5000人の強制失踪者がおり、事実上、殺されたと見られている。

 虐殺事件の67%は軍・警察および、これと連携する極右準軍部隊の犯行。ゲリラは17%とされる。