ブラジル政府は9月17日、ヂウマ・ルセフ大統領は10月23日に予定していた米国公式訪問を延期した、と発表した。米NSA(国家安全保障局)が同大統領の通信を傍受した事件が決着していないため。
声明は、バラク・オバーマ米大統領が16日ルセフに電話をかけ20分間話し合ったことと、訪問延期が両大統領の合意によるものであることを明らかにした。両大統領は今月初めロシアで開かれたG20首脳会議の場でも40分間話し合った。
だが、ルセフが望むスパイ事件の決着方法をオバーマが受け入れないため、ルセフは10月訪米しても意味はないと判断した。来年ブラジルで大統領選挙があり、ルセフは再選を期して出馬する。このこともあり、主権を侵された重大事件に強腰で臨んでいる。