チリの前大統領で、中道・左翼政党連合「新多数派」の次期大統領候補ミチェル・バチェレーの父は、アジェンデ社会主義政権の高官で、クーデターに反対したアルベルト・バチェレー将軍(空軍)だった。軍政に「反逆罪」で糾弾され、拷問されて死亡した。
娘ミチェルと母親(将軍の妻)アンヘラ・ヘリアは、首都東部の拷問所ビージャ・グリマルディに連行され、数カ月拷問された後、欧州に亡命した。この拷問所では229人が殺された。
バチェレー候補は9月10日、母親および、殺された人々の遺族らと拷問所跡地にある犠牲者記念碑を訪ね、涙し、献花した。
彼女は、「私はこの拷問所の生存者として訪問した。かつて生きていた何千人もの男女同胞の思い出を運んできた。真実をさらに追究し、教訓を引き出さなければならない」と、記者団に語った。
9・11の前日・前夜、国中でさ、さまざまな記念行事が続いた。