ニカラグア国会(1院制、定数92)は11月4日、大統領無制限再選を可能にする改憲案を審議するための手続きに入った。臨時本会議を6日開くことが決まった。
ダニエル・オルテガ大統領はサンディニスタ革命後の1980年代と2007~12年の2期大統領を務めた。憲法は1人が連続でない2期大統領になれると規定しているが、11年の前回大統領選挙を前に最高裁は09年、同憲法規定は11年選挙出馬のオルテガには当てはまらないと判断し、オルテガが当選、連続2期、合計3期に政権にある。
オルテガは1日、大統領無制限再選、第1回投票の最高得票者を当選者とすることなどを可能にする改憲案を国会に送った。
国会では、政権党サンディニスタ民族解放戦線(FSLN)が3分の2を1票上回る63議席を持つ。改憲案は審議を経て12月採択される模様だが、議席数からして可決される公算が極めて大きい。
ベネズエラの故ウーゴ・チャベス大統領は改憲で無期限再選を可能にしたが、オルテガはこれに倣った。