2013年11月8日金曜日

対米関係修復には米側謝罪が必要、とブラジル大統領語る


 ブラジルのヂウマ・ルセフ大統領は11月7日、「米国との間の問題解決にはただ一つ、米国が謝罪し、同じことを繰り返さないと約束することだ。それがまだ果たされていない」と述べた。

 米国の諜報機関による同大統領らへの電子通信傍受事件で、関係は冷却化している。

 ルセフの人気は、6月の全国抗議デモで急落したが、断固たる対米態度が評価され回復しつつある。7日発表された次期大統領選挙支持率で、労働党のルセフは43・5%で1位だった。

 2位は、ブラジル民社党(PSDB)のアエシオ・ネヴェス19・3%。3位は、ブラジル社会党(PSB)のエドゥアルド・カンポス9・5%。

 だが人気のあるマリアーナ・シルヴァ元環境相が出馬すれば、ルセフ40・6%、シルヴァ22・6%。決選投票の公算が大きくなる。