2013年12月16日月曜日

チリ次期大統領にミチェル・バチェレー前大統領


 チレ次期大統領に、中道・左翼政党連合「新多数派」候補ミチェル・バチェレー(62)=前大統領=が決まった。

 12月15日実施された決選投票で、投票所の99%の開票が済んだ段階で、得票率62%を記録。相手候補エベリン・マテイ(60)=前労相、保守・右翼政権党連合「チレのための同盟=の38%に圧勝した。来年3月11日、第2期バチェレー政権が発足する。任期4年。

 1990年3月11日の民政移管後、中道・左翼連合政権が4代続いた後、保守・右翼連合のピニェーラ現政権となったが、再び中道・左翼連合政権に戻ることになった。

 今選挙は、両候補とも女性で、父親がいずれも空軍の将軍だったことから、因縁の対決と呼ばれた。バチェレー将軍はアジェンデ社会主義政権を支えたため、逮捕され拷問死した。マテイ将軍はピノチェー軍政で空軍司令官まで昇りつめた。

 棄権率は59%と高かった。バチェレー優勢が第1回投票時から明確だったため、有権者が関心を失っていた。