2014年1月17日金曜日

詩人フアン・ヘルマンの思い出を孫娘が語る


 メヒコ市で1月15~16日、亜国人詩人フアン・ヘルマン(14日死去)の葬儀が挙行され、ウルグアイ在住の孫娘マカレーナ・ヘルマン(36)も参列した。

 マカレーナの両親は、1976年に亜国軍政に拉致され、殺害された。母親は殺される前に、マカレーナを生んでいた。生後間もない赤子は、ウルグアイ人警察幹部の家に密かに渡され、育てられていた。

 祖父フアンは1978年、ヴァティカンの司祭から、孫がどこかにいることを教えられた。フアンは孫の行方を探り始める。2000年に突き止め、23歳になっていた孫娘と劇的な対面を果たす。

 「祖父は多くの闘いに勝った。痛みの多い人生だったが、多くのことを成し遂げた。その一つは、私を探し出してくれたことだった」-マカレーナは葬儀の場で語った。

 「祖父は1995年に<孫への公開書簡>を発表した。君が孫息子か孫娘なのか知らないが、生まれたことは知っている、と書かれていた」

 「事実を知った時は衝撃だった。当時、私は詩人ヘルマンを知らなかった。今では祖父の文学上の成功と、大なる情熱を認識している」

 「祖父と時を共有することができた。時間がもっとあったらと思うが、私たちは最善を尽くしていた。去年12月、一緒に過ごした。この1月11日電話で話し、死の前日13日に祖父の手紙が届いた」

 遺骨を、晩年を過ごしたメヒコ市と生地ブエノスアイレスのどちらの墓地に埋葬するか、決まっていない。