北米自由貿易条約(TLCAN=テエレカン、英語では同協定=NAFTA)を組むメヒコ、米国、カナダ3国は2月19日、メヒコ州都トルーカで首脳会議を開き、8項目の合意に達した。
域内自由通行権拡大、通関業務簡素化、運輸改善、競争力強化、TPPを通じてのアジア太平洋地域の貿易自由化促進、エネルギー戦略策定、国際組織犯罪関係情報交換、安全保障強化のため中米・カリブ地域との協力強化。
エンリケ・ペニャ=ニエト大統領は、以前メヒコ州知事であり、B・オバーマ大統領、S・ハーパー首相を伴って、故郷に錦を飾る形となった。
今首脳会議は、1994年発足のTLCAN(NAFTA)の20周年記念会議でもあった。20年間にさまざまな問題が生じており、その是正策や対応策が策定されつつある。
たとえばメヒコ政府は、「メヒコは中部から北部にかけてはTLCANの恩恵が多く、南部は恩恵が十分には至っていない」と分析している。