南米諸国連合(ウナスール)外相団は4月7日カラカスを再訪し、野党連合MUD代表と、ニコラース・マドゥーロ大統領と個別に会談した。その結果、両者は8日、話し合いの席に着くことになった。
外相団は、亜伯URU智BOL赤COLスリナムの8カ国外相。当初は伯COL赤3国の「外相委員会」の訪問とされていたが、8カ国に膨らんだ。PAR秘ガイアナ3国外相は参加しなかった。
MUDは、「対等、ラジオ・テレビ全国統一中継、双方合意議題、双方合意立会人参加」の4条件を提示した。大統領が、これらを受け入れたか否かは不明。MUDは、「恩赦法による囚人や亡命者の免罪」も訴えている。
大統領は2月からMUDをはじめとする反政府勢力に対話を呼び掛けてきたが、MUDは拒否してきた。MUDは街頭暴力を制止することなく、街頭暴力を背景にして、政府に譲歩を求めてきた。
外相団は7日夜、ミランダ、ララ、アマソーナス3州の野党知事と会合する。
一方、ボリビアのエボ・モラレス大統領は7日、サンタクルスデラシエラ市で開かれた列国議会同盟会議の開会演説で、ベネスエラの「マドゥーロ正統政権防衛」を訴えた。エボは、「一連の暴力事件の背後には、ベネスエラの石油を狙う米国の陰謀がある」と指摘した。
カラカスでは6日、民放テレビ、グロボビシオン社の幹部社員が武装3人組に拉致される事件が起きた。政治的背景があるかどうかは確認されていない。