ラパスのムリージョ広場にあるボリビア国会議事堂正面の大時計が、冬至(北半球では夏至)の6月21日、文字盤も針も左回りの「南の時計」に置き換えられた。
ダビー・チョケウアンカ外相と、エウヘニオ・ロハス上院議長は24日の記者会見で、「南半球では太陽の動きは逆になる。我々は南の人民として、自分たちの認同(イデンティダー、アイデンティティー)を意識せねばならない」と説明した。
外相は、「なぜ我々南の民は、北半球の発想に従属し続けなければならないのか」と提起し、「南の時計」は認同確立の象徴、と強調した。
この時計はまた、エボ・モラレス現政権下での政治変革をも象徴する。先住民族旗ウイパラ、コカ葉、キヌア、母なる大地などと並ぶボリビア民族の象徴でもあるという。
サンタクルスデラシエーラ市で今月半ば国連G77カ国グループの首脳会議が開かれた折り、ボリビア政府は、「南の卓上時計」を各国代表団に贈っている。