コロンビアのフアン・サントス大統領が8月7日、連続2期目に就任した。任期は2018年までの4年間。サントスは5月25日の大統領選挙で得票2位に甘んじて6月15日の決選に臨み、右翼野党候補に逆転勝利した。
大統領は就任演説で、2012年11月から続けてきたゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)との和平交渉の完遂が最大目標と確認した。だがFARCは6月、FARC発足50周年を機に一大攻勢をかけている。サントスは、「和平交渉の進展と矛盾する。交渉を阻害してはならない」と警告した。
国会議事堂での就任式を、アルバロ・ウリーベ前大統領(上院議員)以下、大統領選挙で敗れた右翼野党「民主中心」(CD)は欠席した。ウリーベは和平交渉に反対している。
式典には、ペルー、エクアドール、メヒコ、パラグアイ、グアテマラ、オンドゥーラス、パナマ、ラ・ドミニカーナの大統領、ブラジル、ウルグアイの副大統領、チレ前大統領、スペイン前国王、ハイチ首相、クーバ副議長、欧州理事会議長、米州諸国機構(OEA)事務総長らが出席した。
ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は欠席したが、一日カルタヘーナでサントスと会談している。