クーバ東部のバヤモ市にある蠟人形館に、4月死去したコロンビア人文豪ガブリエル・ガルシア=マルケス(ガボ)の等身大の人形が展示された。シャツもズボンも白。椅子に腰かけ瞑想している姿を描いてある。衣服は生前着ていたもので、ガボの遺族から寄贈された。
ガボと親交のあったクーバ革命の指導者フィデル・カストロが8月13日、88歳の誕生日を迎えたのに合わせて展示された。
ガボは、フィデルの率いた反乱軍が革命戦争に勝利した1959年1月、ハバナを訪れ、発足したばかりの通信社プレンサ・ラティーナの記者になった。2年余り滞在し、61年メヒコに去った。
制作者はラファエル・バリオスと、その息子2人。館内には既に、偉人ホセ・マルティ、歌手ベニー・モレ、米人作家アーネスト・ヘミングウェイらの蠟人形が展示されている。