アイチ(ハイチ)を1971~86年独裁支配した元大統領ジャンクロード・デュヴァリエ(63)が10月4日、首都ポルトープランスで心臓発作により死去した。86年に政権を追われフランスに亡命したが、25年後の2011年、帰国していた。
父親フランソワ・デュヴァリエは1957~71年独裁支配した。父子2代30年の独裁は、殺害組織トントンマクートを使って反対者や批判者を容赦なく葬る血塗られた圧政だった。
首都高裁はことし2月、ジャンクロードに人道犯罪責任を負わせることを決め、同罪での起訴を復活させた。だが裁かれず罪を償わずに死んでしまった。法廷は、死後も追及すると明らかにしている。