コロンビア国防省は11月16日、チョコー県都キブドー市近郊の密林を流れるアトゥラト川で、陸軍対ゲリラ戦特殊部隊「ティタン(タイタン)」司令官ルベーン=ダリーオ・アルサテ少将がゲリラ組織コロンビア革命軍(FARC)に拉致された、と発表した。
少将は、これまでFARCに拉致・誘拐された軍人の中で最高位。
この日は日曜だったため、私服姿で快速艇に乗り川遊びを楽しみ、岸に上がろうとした際、拉致された。FARCは、少将と共に部下ら二人を拉致し、快速艇で川下に走り去ったという。
政府とFARCは2012年11月からハバナで和平交渉を断続的に続けてきた。現在は休止中で、今月18日再開の予定だったが、フアン・サントス大統領は16日、拉致事件発生を受けて和平交渉再開を差し止めると発表した。