グアテマラでは、軍政期の軍人独裁者エフライン・リオス=モント退役将軍の大量虐殺事件の再審が来年1月5日始まることになっている。だが、司法の最高決定機関である憲法裁判所(CC)の最終判断が依然なく、予定通り再審が始まるかどうかわからない。
CCは13年5月20日、法廷で直前に下された禁錮80年の実刑判決を無効とし、再審を命じた。だが、その再審が今、始まるかどうか危ぶまれているわけだ。
リオス=モント軍政期に佐官だったオットーペレス=モリーナ現大統領らは、部隊指揮官として人道犯罪に深く関与した疑いがもたれている。
再審となれば、新たな証言が出てくるのは必至だ。現大統領らに都合の悪いことも少なくないはずであり、この辺りに再審開始が不確かな理由があると見る向きも少なくない。