亜国タンゴ界の大御所でバンドネオン奏者のレオポルド・フェデリコ(87)が12月28日、ブエノスアイレスの医療施設で死去した。1927年1月12日ブエノスアイレスで生まれ、幼少時代からタンゴに親しみバンドネオンを弾き始めた。17歳でタンゴの舞台に出演した。
以後、カルロス・ディサルリ、アストル・ピアソーラらのオルケスタに参加。1958年からは、自分のオルケスタ・ティピカ(標準編成バンド)を率いてきた。タンゴ曲の作曲家でもあった。
1980年代末から90年代初めにかけ、日本人バンドネオン奏者、故米山義則を第二奏者に据え、会計担当も任せていた。演奏で日本にも来ていた。晩年は、演奏家協会の会長を務めていた。
私が取材を通じブエノスイアレスと東京で付き合った最も親しいタンゲロだった。