2015年1月21日水曜日

キューバは米国にまず゙「テロ支援国」指定解除を要求へ

 ハバナでの玖米国交正常化交渉を1月21、22両日に控えた20日、クーバ外務省高官は、クーバは国交正常化前に米国に対し、「テロ支援国家」指定取り消しを求める、と述べた。

 高官は、これは必ずしも正常化の条件ではないが、同指定は不公正であり、米代表団に指定取り消しを働きかける、とも語った。

 バラク・オバーマ米大統領は20日の議会での施政報告・方針演説で対玖関係に触れ、議会は年内に経済封鎖解除に取り組むべきだ、と呼び掛けた。それは米州にある(対米)不信を一掃する可能性を持つ、と付け加えた。

 パトロック・レーヒー上院議員を団長とする米民主党議員団5人は17~19日ハバナを訪問し、19日ブルーノ・ロドリゲス外相と会談した。対米交渉首席代表のホセフィーナ・ビダル外務省米国局長、在ワシントン玖利益代表部のホセ=ラモーン・カバーニャス代表も出席した。議員団はこの後、ラウール・カストロ国家評議会議長を表敬した、と伝えられる。

 一方、ロシア海軍情報収集艦ヴィクトル・レオノフ号は19日ハバナ港に入港した。玖米交渉の直前だけに、同艦入港は、ロシアの牽制意志を示すものとして注目されている。