革命家エルネスト・チェ・ゲバラの孫カネク・サンチェス=ゲバラ(40)が1月20日、メヒコ市の病院で心臓病の手術中に死亡した。チェと最初の妻イルダ・ガデアの間の娘イルダ・ゲバラ=ガデアとメヒコ人アルベルト・サンチェスの息子。
1995年、母イルダが死ぬと、翌96年メヒコに去り、やがて南部のオアハーカ市に定住する。作家、デザイナーとして活躍した。革命クーバに批判的で、反逆児だった。
ハバナで少年時代の一時期を共にしたマルティン・ゲバラ(51)は、カネクを、メヒコ古代文明の神話に出てくるケッツァルコヨトゥル(羽毛ある蛇)と形容し、その死を悼んだ。
マルティンは、チェの末弟マルティンの息子で、スペイン在住。昨年、少年時代の回顧を通じ革命体制を批判する著書『ある神話の陰で』を出版した。今月末、同書の紹介を兼ねて初来日する。