ベネスエラのパナマ駐在大使ホルヘ・ドゥランは2月17日パナマ市で、クーデター計画に参加した海軍士官のなかの一人がパナマに逃亡しており、ベネスエラ諜報機関はパナマ政府の支援を得て同士官を捜索中、と発表した。
パナマでは4月、第7回米州首脳会議が開かれ、米玖両国首脳が歴史的な顔合わせをすることになっている。ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領も参加する予定だが、逃亡士官がパナマに潜伏しているとすれば、安全上、気になるところ。
ドゥラン大使は、今回の捜索の一件は、4月の首脳会議に影響しないと、わざわざ付けくわえた。それだけ気になっている、と受け止めることも可能だ。
大使は、クーデターの陰謀と経過についてパナマ政府、各国際機関パナマ代表部、駐在外交団、ラ米系社会に宛てて文書で伝えた。
一方、シリア外務省は17日、米政府の「ベネスエラ政変画策」を糾弾し、陰謀を止めるよう求める声明を出した。
また、ラ米ジャーナリスト連盟(FELAP)は同日、クーデターの陰謀に直面しているベネスエラ政府に連帯し、陰謀を糾弾する声明を発表した。