ベネスエラのコムーナ・社会運動省は4月23日、1072のコムーナ(コミューン、社会主義建設基礎共同体)が同省に登録されている、と明らかにした。
コムーナは、「コムーナ国家創設」を目指す2010年のコムーナ組織法に基づく自治共同体で、伝統的な地方自治体である州と市とは別の枠組みにあり、州・市の自治権としばしば競合する。
故ウーゴ・チャベス大統領の「コムーナ国家」建設の理想の下でコムーナは建設されてきたが、自治権競合問題の他にも人材不足、資金繰り、運営方法の不明確さなどの問題を抱えている。
このところラホーイ右翼政権のスペインとの関係が悪化している。同政権の度重なる内政干渉に怒ったニコラース・マドゥーロ大統領は21日、ベネスエラの今年2月のクーデター未遂事件の背後にはテロリズムを支援するラホーイ政権があった、と激しく糾弾した。
この大統領発言を受けてスペインはベネスエラ駐在大使を召還、次いでベネスエラも同様の措置を取った。
ベネスエラのデルシー・ロドリゲス外相は22日、大統領の指示により、スペインに対し、しかるべき措置を取ると述べた。
スペインのフェリーペ・ゴンサレス元首相は、街頭暴動教唆罪などで起訴されたベネスエラの反体制極右政治家の裁判での弁護を引き受けると表明している。ベネスエラ国会は21日、同元首相を「好ましからぬ人物」に指定した。これでゴンサレスの入国は難しくなった。
ジャカルタでは22日、バンドン会議60周年を記念するアジア・アフリカ首脳会議が開かれたが、ベネスエラのホルヘ・アレアサ副大統領(チャベス前大統領の女婿)がオブザーバー出席した。
ラ米からはただ一人。アレアサは23日、バンドンを訪れた。
一方、米国務省の米州担当次官補ロベルタ・ジェイコブソンは21日EFE通信に、ベネスエラのワシントン駐在臨時代理大使マキシミリアン・アルベラーエスを大使として承認することを検討する用意がある、と述べた。
今月11日パナマ市での米州首脳会議の折、マドゥーロがバラク・オバーマ米大統領と会談した際、アルベラーエスを信任するよう求めた。
両国関係は、2010年から大使不在が続いている。