ドミニカ共和国(RD=ラ・ドミニカーナ)のダニーロ・メディーナ大統領(64)は8月16日、2期目の任期(4年)に入った。副大統領マルガリータ・セデーニョと共に、その就任式に臨んだ。
メディーナはドミニカ解放党(PLD)党首で、5月15日の大統領選挙で得票率62%で連続2選されていた。
就任演説で、過去3年間年率7%の経済成長を遂げ、それによって貧困層を90万人減らしたと強調。46万人に仕事・職場を与えたと自賛し、引き続き、同じ経済社会政策を維持することを約束した。
就任式には、ベネスエラ、ボリビア、エクアドール、ハイチ、パナマ、オンドゥーラス、グアテマラのラ米7カ国大統領、ジャマイカ首相、クーバ副議長、スペイン前国王らが出席した。
ボリビアのエボ・モラレス大統領は出席に先立つ15日ハバナを訪れ、13日に90歳になったフィデル・カストロ前議長を表敬し、ラウール・カストロ議長と会談した。ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は13日、フィデル誕生日祝賀式典に出席した。
▼ラ米短信 グアテマラ、オンドゥーラス、エル・サルバドールの「中米北部三角形」3国は8月12日、域内で組織犯罪に対処するため3国合同で「治安エリート部隊」を創設することで合意した。
メディーナRD大統領就任式に出席した首脳たちの間で話題になった。
▼ラ米短信 ウルグアイのロドルフォ・ニン=ノボア外相は8月16日、下院国際関係委員会で証言。7月5日来訪したブラジルのテメル暫定政権のジョゼ・セラ外相から、ウルグアイに有利な通商協定調印と引き換えに、ベネスエラの南部共同市場(メルコスール)議長国就任に反対するよう働きかけられた、と述べた。
この伯外相の働きかけで、ウルグアイのタバレー・バスケス大統領もニン外相自身も大変な迷惑を被った、とも証言した。
この工作が暴露されたブラジル政府は大慌て、ウルグアイ駐伯大使を呼び、抗議した。