7月1日、メキシコ大統領選挙が実施された。決選制度はない。選管中間発表でアムロ候補が得票率53%で当選を確実にした。公式最終結果は4日発表されるGoa
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各種出口調査では、アムロ43~49%、アナヤ23~27%、メアデ22~26%、ロドリゲス3~5%だった。
アナヤはアムロに電話し、勝利を祝福した。メアデもアムロ優勢を認めた。ドナルド・トランプ米大統領はSNSでアムロを「次期大統領」として祝福、「米墨両国のために協働すべきことはたくさんある」と指摘した。
これで、1930年代のラサロ・カルデナス大統領以来の、中道左翼~左翼~政権が12月1日生まれることになる。任期は6年。
過去繰り返された実例から、政権・選管による大掛かりな投開票の不正が懸念されていた。出口調査には、不正に対抗する狙いがあった。出口調査結果は、数多い世論調査の結果と一致する。
アンドレス=マヌエル・ロペス=オブラドール(AMLO=アムロ)元メキシコ市長(64)は、保守・右翼勢力が候補者を一本化できず苦戦したのに反比例して、勝利に向かって上昇していた。
出馬したのは4人。保守・右翼の政権党PRI(制度的革命党)のホセ=アントニオ・メアデ元外相(49)は、PVEM(メヒコ環境緑の党)、PNA(新同盟党)と「皆がメヒコのために」を組んで選挙戦を戦ってきたが、現政権の威信は地に落ちている。
世論調査では支持率は3位に低迷している。
同じく保守・右翼の前政権党PAN(国民行動党)のリカルド・アナヤ弁護士(39)は、中道ないし保守化したPRD(民主革命党)および社民主義のMC(市民運動)と保守・右翼・中道左翼連合「メヒコのために先頭に立つ」を組む。支持率は2位。
カルデロン前政権(PAN)の「麻薬戦争」の後遺症で治安が極度に悪化していることなどが響いている。
PRDから独立した中道左翼 MORENA(国家刷新運動)のアムロは、左翼のPT(労働党)および、保守・右翼の福音派PES(社会出会い党)と左右連合「ともに歴史を創ろう」を組む。支持率は40~50%台で、2、3位両候補の合計支持率を上回る勢い。
第4の候補は、無所属のハイメ・ロドリゲス前ヌエボレオン州知事(60)。支持率は5%以下だった。
有権者は18歳以上の8939万人。併せて下院議員500人、上院議員128人、首都市長、8州知事、地方市長・市議会議員の選挙も実施される。