▼▼▼メキシコ連邦選挙庁(IFE、選管)は7月6日、大統領選挙(1日実施)の票の数え直しを終え、非公式速報(1~2日)の結果と同じく、制度的革命党(PRI=プリ)のエンリケ・ペニャ=ニエト(EPN)の当選を確認した。得票率は38・21%だった。
▼非公式集計で得票2位だった、民主革命党(PRD=ペエレデ)のアンデレス=マヌエル・ロペス=オブラドール(AMLO=アムロ)は31・59%だった。
▼IFEは、大規模な有権者買収などPRIに不正があったとして数え直しを求めるAMLO陣営の主張を受けて、全投票所の54・5%に当たる7万h8000カ所の投票所の投開票分2500万票を4日から点検していた。なぜ54・5%なのかは、明らかにしていない。
▼中国訪問中のラウール・カストロ国家評議会議長は6日、IFEの数え直し結果発表を受けて、EPNに祝賀の書簡を送った。キューバはAMLO当選を期待していた。ラウールの<最も遅い祝福>は、EPNの当選に「お墨付き」を与えることになった。
▼AMLO陣営が告発したPRIの大規模買収は、買収された有権者が証言しているように事実であり、12月1日発足するEPN政権が「腐敗政権」になる懸念を強く醸している。