2013年6月3日月曜日

ホンジュラスが一部原油代金を物資で支払いへ


 オンドゥーラス(HON=ホンジュラス)とベネズエラの原油輸出入協定の内容が6月1日明らかになった。HONは、輸入代金の60%を現金か物資の現物で支払い、40%は25年間、年利1%で返済する。

 HONは当面、毎月2000万ドルを牛肉、鶏肉、鶏卵、オレンジ濃縮ジュース、椰子油、フリホール豆、カフェー、玉蜀黍粉の現物で支払う。将来的には、これを月6000万ドルに拡大する。

 HONはマヌエル・セラヤ大統領時代に、ベネズエラのウーゴ・チャベス大統領(故人)が主導していた米州ボリバリアーナ同盟(ALBA)と、ペトロカリーベ(カリブ連帯石油機構)に加盟した。だが09年6月の軍民クーデターでセラヤが追放されると、後継の右翼政権はいずれからも脱退した。

 クーデター体制制度化のために2010年に生まれたポルフィリオ・ロボ現大統領は、安い原油が必要なため復帰を望み、先月5日、ペトロカリーベ復帰が認められた。

 次期大統領選挙は11月10日に予定されるが、セラヤ元大統領夫人シオマラ・カストロが最有力候補と目されている。