2013年12月31日火曜日

『コマンダンテ-ウーゴ・チャベスの生涯と遺産』を読む


 『コマンダンテ―ウーゴ・チャベスの生涯と遺産』を原書で読んだ。まずまず面白かった。

 著者はアイルランド人で、英ガーディアン紙記者のロリー・キャロル。カラカス通信員時代の取材経験を基に本書をまとめた。

 テーマがベネスエラ情勢であるため、組織などの固有名詞は英語に訳されると、訳が分からなくなることが多い。そこで西語訳を並行して読んだ。

 すると西語版に語訳が幾つかあるのが分かった。さらに、意図的と思われる「訳してない個所」があるのに気付いた。ベネスエラ人には自明の理で、訳す必要なしと判断されたからか、別の理由からか分からない。

 チャベスが死去し、チャベス時代とチャベス故人を見直し、分析する本が出つつある。大いに楽しみだ。