アルヘンティーナのクリスティーナ・フェルナンデス=デ・キルチネル(CFK)大統領(60)は12月28日、国営TELAM通信を通じて、2015年の大統領任期切れ以降は、選挙で選出されるいかなる公職にも就かない、と発表した。
亜国憲法は、大統領の連続再選は一回だけ可、と規定している。CFKは現在2期目にある。
改憲には、国会で3分の2の多数決が必要だが、ペロン党内の主流派(キルチネル派)はそれに届かない。
CFKは経済運営のまずさを指摘され、経済は不況。また最近、脳腫瘍の手術を受け、職務に復帰したものの体調は万全ではない。
以前から何度か非公式に、次期大統領選挙には臨まないと表明していた。今回初めて公式に不出馬を明言した。任期が終われば、亡き夫ネストル・キルチネルと併せて3期12年になる。
キルチネル派およびペロン党非主流派は、本格的な後継候補選出過程に入る。