2014年9月10日水曜日

米国による経済封鎖でキューバに1169億ドルの損害

 クーバ外務省は9月9日、米政府による半世紀を超える経済封鎖によって、クーバ経済・社会は総額1169億ドルの損害を被ってきた、と発表した。

 金価格を基にした米ドル価値の減少を考慮すると、損害額は1兆1125億ドルに達する。

 また2012年以来、米政府の封鎖政策で貿易や融資の差し止めが計130件あった。うち36件は金融絡みで、クーバと取引した米企業は計26億ドルの罰金を支払わされた。

 国連総会は過去連続22回、経済封鎖破棄を米国に求める決議を採択してきた。来月下旬、新たな採択機会が来るが、それに備えてクーバ政府は外交根回しを進めている。

 バラク・オバーマ大統領はこのほど、封鎖延長の手続きを済ませた。国連総会の封鎖破棄決議は拘束を持たない。