ブラジル大統領選挙(10月5日実施)の最新の支持率調査によると、候補者11人のうち、有力3者の支持率は、労働者党(PT)ヂウマ・ルセフ大統領36%、ブラジル社会党(PSB)マリーナ・シルヴァ元環境相27%、ブラジル民主社会党(PSDB)アエシオ・ネヴェス上院議員15%。
上位2人が決選投票に進出し、シルヴァがネヴェス票を加えて42%、ルセフが41%で、シルヴァ当選の可能性が依然続いている。
シルヴァは「新政策」として公約を打ち出しているが、それは新自由主義経済政策への回帰であり、PSDBのカルドーゾ元政権の政策と同様、大企業優先策が際立っている。
シルヴァが勝てば、ルイス・ルーラ前大統領から12年間続いてきたPTの「民主革命」路線の成果が失われる公算が大きい。このため、「解放の神学」派神学者レオナルド・ボフら進歩派知識人はルセフ支持に回っている。