ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は10月24日、ラファエル・ラミーレス外相に対し、スペイン政府による非友好的言動および、ベネスエラ極右勢力支援について総点検するよう命じた。
これは22日、スペインのマリアーノ・ラホーイ首相が、拘禁されているベネスエラ極右指導者レオポルド・ロペス(LL)被告の妻リリアンとマドリードの政庁で会い、LLの置かれている状況への懸念を表し、その懸念を欧州連合(EU)に伝えると語ったのを受けたもの。
大統領は、ラホーイ発言を内政干渉と捉え、対スペイン関係の見直しを外相に指示した。
ベネスエラとスペインのメディアは、このニュースを大きく取り上げている。
LLは今年2月カラカスなどで起きたグアリンバ(街頭破壊活動)を扇動した罪で逮捕、起訴されている。
ラホーイ首相は、スペイン内戦で勝ったフランコファシスト政権の流を汲む右翼の国民党(PP)党首。