米国の旅行会社「キューバ旅行サービス」(CTS)は2月7日、3月17日からNY・ハバナ間に週往復1便のチャーター便を運航する、と発表した。
料金は往復848ドル、ビジネス級は1334ドル。チャーター便は既にクーバ系住民の多いフロリダ州から多数運航されており、料金は往復400~450ドルと安い。
この日クーバは、米国による経済封鎖制度化53周年を迎えた。封鎖はアイゼンハワー政権が1959年に始め、ケネディ政権が1962年に制度化した。
ラウール・カストロ玖政権は、対米国交正常化に主に経済封鎖完全解除を求め、一方の米国はクーバ社会主義体制の「資本制民主主義化」を狙っている。米国は玖体制変換という戦略は変えておらず、戦術を強硬策から穏健策に変えただけだ。
このためクーバ指導部内では、国交正常化に名を借りた内政干渉は許さないとの声が高まっている。
【参考:本日2月8日発売の月刊誌「世界」3月号(岩波書店)掲載の伊高浩昭執筆「米・キューバ国交正常化合意 米州冷戦終結、同床異夢の<善隣>関係始まる」】