第7回米州首脳会議が開かれたパナマ市で4月9~11日、第5回アブラヤラ(ラ米)先住民クンブレ(サミット)および、米州「人民・労組・社会運動サミット」が並行して開かれ、3500人が熱心に議論した。
10日にはボリビアのエボ・モラレス大統領が出席、講演した。11日の閉会式にはベネスエラのニコラース・マドゥーロ、エクアドールのラファエル・コレアの両大統領および、ラウール・カストロ玖議長代理のミゲル・バルネー(玖作家・芸術家連盟=UNEAC=会長)が出席し、演説した。
11日に発表された「人民クンブレ」最終宣言は、ラ米・カリブ諸国共同体(CELAC)が2014年1月ハバナ開催の第2回首脳会議で採択した「ラ米・カリブ平和地域宣言」を支持、確認した。
宣言は、「過去4年間に米軍のラ米・カリブ拠点は21から76か所に増えた」と指摘し、米国および同盟国による軍事侵攻・脅迫を糾弾した。
ベネスエラに対するオバーマ米政権の強圧政策については、内政干渉として糾弾し、「ラ米・カリブ全域にとって脅威」と位置づけた。
宣言は、在玖グアンタナモ米軍基地即時閉鎖(玖への返還)、コロンビア和平交渉支持、亜国のマルビーナス諸島領有権主張支持、ボリビアの「海への出口」要求支持、アイチ(ハイチ)からの国連軍部隊撤退要求、環境・地下資源・先住民権利・「母なる大地」防衛・尊重などを謳っている。