米州諸国機構(OEA・OAS)は6月15日、ワシントンの本部で年次外相会議を開いた。ルイス・アルマグロ事務総長は、OEAの構造的改革を提案、会議は7月31日までに総長が改革案を提示することを決めた。
総長は「OEAが米州に数ある機関の前衛として米州を代表する機構となるよう」改革したいと説明した。OEAには米州35カ国のうちクーバを除く34カ国が加盟するが、その34カ国のうち北米の米加を除く32カ国とクーバは、ラ米・カリブ諸国共同体(CELAC)を構成、2011年12月のCELAC発足後、OEAの存在感は大きく陰っていた。
他にも、左翼諸国の米州ボリバリアーナ同盟(ALBA)、南米12カ国の南米諸国連合(ウナスール)などがある。総長は、これらの機構の前衛となりたいと言ったが、OEAが米加両国に近いためラ米・カリブ側の理解を得るのは容易ではない。
外相会議はまた、腐敗疑惑に包まれたオットー・ペレス=モリーナ大統領への辞任圧力が高まっているグアテマラに関し、「憲政擁護」を掲げて辞任要求を牽制し、9月6日予定の同国次期大統領選挙実施を支持することを決めた。
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