カリブ共同体・共同市場(カリコム)は3月11、12両日、セントヴィンセント&グラナディーンの首都キングスタウンで首脳会議を開いた。輪番制議長の同国首相ラルフ・ゴンサルヴェスが会議議長を務めた。
会議は、大麻を医療用使用および「嗜好品としての少量使用」を合法化するか否かを検討する委員会の設置を決めた。委員会は7月にアンティグア&バーブーダの首都セントジョンズで開かれる次回首脳会議に報告書を提出する。
会議はまた、ラ・ドミニカーナ(RD)に対し、隣国アイチ(ハイチ)出身の居住労働者を退去させた問題の解決策として立法化を急ぐよう要請した。RDはカリコム加盟を望んでいるが、アイチ人問題が未解決のため、カリコムは加盟手続きを凍結している。
加盟国には、旧宗主国に対し奴隷貿易、奴隷酷使の賠償金支払いを求めるべきだとする意見が根強くある。今会議でも話し合われたが、進展はなかった。