2014年3月16日日曜日

ALBAやG77がベネズエラ支持を表明

 ラ米の左翼諸国相互援助機関「米州ボリバリアーナ同盟」(ALBA=アルバ)のカラカス本部は3月14日、ALBAの盟主ベネスエラを支援する声明を発表し、「ケリーの内政干渉発言を糾弾する。彼の認識は国際法からもベネスエラの実情からも外れている」と、米国務長官を扱き下ろした。

 さらに、米州諸国機構(OEA)大使会議が3月7日採択したベネスエラへの連帯支援決議を尊重するよう要求した。

 エリーアス・ハウア外相は同日、ベネスエラを支持する決議をしたOEA大使会議、ALBA、カリコム、国連発展途上77カ国グループ(G77)に感謝の意を表明した。G77の輪番制議長はボリビアのエボ・モラレス大統領であり、エボの働き掛けでベネスエラ支持宣言を採択した。

 この日、ニコラース・マドゥーロ大統領は、政庁にメヒコ革命期のエミリアーノ・サパタ、フランシスコ・ビヤ、ニカラグアのアウグストCサンディーノ、チレのサルバドール・アジェンデ大統領の4人の英雄(いずれも故人)の孫たちの訪問を受けた。孫たちは、ボリバリアーナ革命支持を伝えた。

 一方、ボリーバル州プエルト・オルダース市で14日、同州の軍事防諜総局長アレクサンデル・マンサナレス大佐が食事中、銃撃され死亡した。政府は国家警備隊と国家警察を動員し、全国の反政府派拠点の家宅捜査やバリケード撤去を進めているが、その現場では学生や暴徒が抵抗し、対立が先鋭化している。

 ベネスエラ原油は14日、1バレル=95ドルと、やや安値を付けた。