2018年4月25日水曜日

 ボリビアがリチウム生産の合弁相手をドイツ企業と決定▼ウユニ塩湖に鉱脈眠る▼リチウム電池は電気自動車などに使用

 ボリビア政府は4月24日、同国のリティオ(リチウム)をドイツ企業と合弁で開発する、と発表した。独ACIシステム社で、主目的はリチウム電池の生産。

 ボリビア大高原(アルティプラ―ノ)南部にある広大なウユニ塩湖にはリチウムが眠る。この一帯と亜智両国北部を合わせて「リチウム三角形」と呼ばれている。ボリビアの埋蔵量は世界全体の4分の1とされる。

 国営ボリビア・リチウム鉱床(YLB、フアン=カルロス・モンテネグロ社長)は先週末、エボ・モラレス大統領と話し合い、独社の落札を決定した。

 初期投資13億2800万ドルで、出資率はボリビア51%、独社49%。水酸基、陰極、電池、マグネシウム水酸基をそれぞれ生産する4つの工場を3年内に建設する。

 独社はリチウム電池などの生産と商業化を担当。ボリビア国庫には年間11憶ドルの収益が入ることになるという。リチウム電池は電気自動車、パソコン、携帯電話などに使われる戦略的希少金属。

 入札には、中国5社、露独加各1社の計8社が参加。最後には露ウラニウム・ワングループ社と独社が残り、独社が選ばれた。