2014年9月6日土曜日

月刊誌「世界」の「世界の潮」がベネズエラ情勢記事掲載

 ◎最近の伊高浩昭執筆記事

★「世界」10月号(9月8日発売、岩波書店)「世界の潮」欄

「変質するベネズエラの<21世紀型社会主義>」

★月刊誌「LATINA」10月号(9月20日発売)

「ラ米乱反射 連載第102回」:「300年-かくも長き<スペインのジブラルタル>不在」、「国土回復の悲願横目に現地住民は英領継続を望む」ーー今年4月、現地取材し、歴史を絡めてまとめた。写真6枚掲載。

 書評:『ユリイカ』誌7月号▼特集ガルシア=マルケス(青土社)

 書評:『国策通信社「同盟」の興亡-通信記者と戦争-』(鳥居英晴著、花伝社)

2014年9月5日金曜日

竹田鎮三郎画伯が東京で弟子たちと展示会

 メキシコ在住半世紀の竹田鎮三郎画伯が9月18~22日、渋谷区神宮前5-51-3 ガレリア2階のプロモアルテで、「竹田鎮三郎と愛弟子たち展」を催す。

 竹田画伯は既報の通り、9月13日~10月19日は、酒田市美術館で作品展を開く。

2014年9月4日木曜日

ベネズエラの石油相兼国営石油社長が交代

 ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は9月3日、重要閣僚の交代を発表した。これまで経済政策の中枢を担ってきた石油相兼PDVSA(ベネスエラ国営石油会社)社長ラファエル・ラミーレスを外相に転じさせた。

 ラミーレスは7月末の政権党ベネスエラ統一社会党(PSUV)大会で大統領が打ち出したガソリン価格値上げ方針など財政赤字是正策の策定に関与していた。財界は、ラミーレスの交代に違和感を示している。

 新しい石油相には、故チャベス前大統領のいとこ、アスドゥルーバル・チャベスが就任した。PDVSAの新社長はエウロヒオ・デルピーノ。

 ラミーレスは経済政策担当の副大統領でもあったが、経済・財務相ロドルフォ・トーレス将軍がその地位に就いた。

 外相だったエリーアス・ハウーアは、コムーナス・社会運動相に転じた。コムーナスはコミューンで、地方自治体と並ぶ自治権を持つ。

 執権副大統領は、故チャベスの女婿ホルヘ・アレアーサが留任した。カルメン・メレンデス国防相も留任。

 この人事では、今後どのような経済政策になるのか、はっきりしない。

 大統領はまた、外貨安定化のため、中央銀行内に7億5000万ドルの「外貨戦略基金」を設けると明らかにした。

 一方、検察庁は、今年初めから8月末までに腐敗容疑で元公務員ら966人を逮捕した、と発表した。

ブラジル大統領選挙まで一か月

 10月5日実施のブラジル大統領選挙まで一か月となった。最新の支持率調査では、連続二選を狙うヂウマ・ルセフ大統領(労働者党=PT)と、野党ブラジル社会党(PSB)のマリーナ・シルヴァ元環境相が得票率で上位1、2位を占め、決選投票に進出する公算が大きい。

 ある調査では、第1回投票では、ルセフ37%、シルヴァ33%。別の調査では同じく、35%、34%だった。3位はブラジル民主社会党(PSDB)のアエシオ・ネヴェス上院議員で、14%程度。

 ところが決選では46%対39%、48%対41%で、いずれもシルヴァの勝利を予測している。

 シルヴァが最近公表した公約は、新自由主義強化、政府の経済介入減少を謳う。従来、PSDBを支持していた中産上層、富裕層、大企業からの支持がシルヴァに流れている。

 ルセフのPT陣営は、シルヴァ公約の欠点を突き、選挙民、とりわけ大衆層、貧困層の危機感を喚起している。

 ブラジルが「右傾化」すれば南米・ラ米政治の潮流に大きく影響する。このため、今選挙はいつになく高い関心を集めている。

 なお10月12日、26日には、それぞれボリビアとウルグアイで大統領選挙が実施される。

2014年9月2日火曜日

キューバが国連で米軍のイラク北部攻撃を糾弾

 ジュネーブの国連人権理事会で9月1日、クーバのアナジャンシ・ロドリゲス大使は、イラク北部での「イスラム国」部隊討伐を理由とした米軍の攻撃を、「無差別攻撃で市民を殺している」と厳しく批判した。

 大使はまた、「米軍と同盟国が2003年にイラクを軍事侵略したこと、および、その後の占領政策がイラク今日の諸問題の原因だ」と指摘した。

メキシコ在住半世紀の竹田鎮三郎画伯が酒田美術館で個展

 メヒコ在住51年の画家竹田鎮三郎(79)が9月13日から10月19日まで、山形県酒田市の酒田市美術館で、「メキシコの大地・生命への讃歌」と題して作品展示会を開く。

 問い合わせは、同美術館・電話0234-31-0095。9月14日には、美術評論家堀尾眞紀子との対談がある。

 竹田画伯は愛知県瀬戸市出身。東京芸大美術学部を卒業し、1963年メヒコに渡った。首都の大統領政庁に隣接する国立文化博物館(UNAM美術学部)に勤務した後、79年に南部のオアハカ市に移り、オアハカ大学美術学部教授を務めてきた。メヒコ人と日本人の教え子は数多い。

 竹田は、ディエゴ・リベラに象徴されるメヒコ流に日本的な味を加えて、独自の作風を確立した。

 実弟竹田邦夫は彫銀師で、メヒコ在住40年。銀の町タスコでの修業を経て、メヒコ市で制作している。9月半ば東京で、銀細工の展示販売会を開く。

2014年9月1日月曜日

キューバが税関法改正で旅行者の物資搬入を規制

 クーバで税関法が改正され、9月1日施行される。旅行者は1人30kgまでの雑貨を従来通り無税で搬入できるが、雑貨の範疇が今後は問題になる。

 これまでは革靴、仕立て服、食品、衛生用品、家庭用品、化粧品、宝石、家電、通信機器などが雑貨とされていた。今後は、電気製品、耐久消費財、通信機器など17品目は雑貨から外され、割高の税金が課せられる。また他の13品目にも課税される。

 新しい雑貨の範疇も30kgまでは無税。従来通り最高95kgまで持ち込み可能だが、この最大限搬入には1000ペソの税金が課せられる。クーバ人居住者ならば年1限り、クーバ通過ペソ(CUP)で支払うが、同じ年の2度目からは兌換ペソ(CUC)で支払わねばならない。在外クーバ人はCUC払い。

 さらに30kgを超える雑貨は、31~45kgまでは1kg当たり10CUC、46~95kgは同20CUCの新税が追加課税される。居住者は年1回限りCUP払いが可能。だが居住者に、1米ドル=1CUC=24CUPの交換率を適用するのか、そうでない優遇措置が適用されるなど細部は官報掲載までわからない。

 この新たな物資搬入規制には、クーバ人個人営業者が持ち込んだ物資を商品として販売し、儲けて一層豊かになるのを抑える目的がある。さらに民間個人が勝手に「市場経済」を広めるのを取り締まる狙いがある。