シリア軍の「化学兵器使用」と、これに対応した米軍のシリア爆撃をめぐり、ラ米諸国も反応している。ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領は4月7日、米軍の爆撃について、「シリアの主権と尊厳への攻撃であり、過激な戦争主義を押し付けるものだ」と糾弾した。
さらに、「ベネスエラは戦争を前にして沈黙しない。戦争、爆撃、流血はもうたくさんだ。世界は平和と融和を望んでいる」と述べた。同国外務省は声明を発表、「シリア主権の侵害であり、国連憲章違反」と、米国を非難した。マドゥーロはまた、ベネスエラへの介入を求めてワシントン詣でしている反政府勢力を「売国奴」と扱き下ろした。
クーバ外務省も7日声明を発表した。「米軍のシリア爆撃は国連の枠外で為された不法行為であり、国連憲章と国際法の重大な違反にして、主権国家に対する蹂躙だ」と厳しく指摘。「シリアと中東地域における紛争を激化させ、交渉による可決に資さない」と批判した。
ロヘリオ・シエラ玖副外相は声明発表に際し、「化学兵器監視機関による公平かつ客観的で透明性があり非政治的な査察がなされないままの米軍のシリア攻撃を断固糾弾する」と述べた。また、シリア軍の攻撃による子供含む市民多数の死に哀悼の意を表した。
国連安保理非常任理事国ボリビアのサチャ・ジョレンティ大使は7日、安保理に米軍による一方的シリア爆撃問題に関し理事会を開くよう要請。また、「人権演説は米国の関心を呼ばない。彼らは組織的に人権を蹂躙している」と非難した。
同大使は、その後の記者会見で、「国連は、この種の重大行為について沈黙すれば共犯者になる」と警告した。さらに、「ボリビアは小国で、軍隊らしい軍隊を持たないが、原則には忠実であり、国連憲章原則を力の限り守る」と強調した。
一方、ウルグアイ外務省は7日声明を発表、シリア軍の「化学兵器使用は国際人道規約と市民の人権を損ねる野蛮な行為であり、断固糾弾する」と強調するとともに、「全当事者に戦火拡大を押しとどめるべく努めるよう」促した。
声明は続けて、「国連安保理常任理事国は、戦争犯罪や人道的危機に際しては拒否権を行使しないのが妥当だ」として、国連の介入を阻む拒否権行使を批判した。
ウルグアイの他、アルヘンティーナ、ブラジル、パラグアイ、チレ、ペルー、コロンビア、メヒコのラ米7カ国が「シリアの化学兵器使用」を非難している。これは南部共同市場(メルコスール)と太平洋同盟(AP)の計8加盟国が連携して意志表明したものだ。
2017年4月8日土曜日
2016年12月25日日曜日
伊高浩昭が選んだ2016年ラテンアメリカ重要ニュース
◎伊高浩昭が選んだ「2016年のラ米重要ニュース」(12月25日現在)
革命家フィデル・カストロ死去
11月25日90歳で死去した。ラ米20世紀最大の出来事と位置付けられるクーバ革命の覇者は、次期米大統領が新自由主義+右翼主義+ファシズムを兼備したような人物になるのを確認し、実弟ラウールの経済改革の行方に不安を抱きながら逝った。この時期の死は、ラ米進歩主義退潮+右傾化の時代を象徴するかのようだ。
コロンビア内戦和平
半世紀以上続いていたコロンビア政府とゲリラ組織FARC(コロンビア革命軍)は、2012年からハバナで続けていた和平交渉の結果、11月に最終合意に達し、国会の承認を得て和平実施段階に移行した。JMサントス大統領はノーベル平和賞を受賞したが、FARC最高司令ティモチェンコにも授賞すべきだったとの批判がある。政府と、もう一つのゲリラ組織ELN(民族解放軍)との和平問題が残っている。
ブラジル政変
労働者党(PT)のヂウマ・ルセフ大統領は、従来弾劾条件とされていなかった財政関係の不手際をとらえられ国会での弾劾裁判にかけられ、リオデジャネイロ五輪終了後の8月31日、弾劾された。これは大統領選挙で連続4回PTに敗れた保守・右翼・財界が米政財界と謀って決行した事実上のクーデターだった。首謀者で大統領にのし上がったミシェル・テメルは汚職まみれで、世論から退陣を求められている。
ベネスエラ情勢混迷
ニコラース・マドゥーロ大統領のチャベス派政権は、国際原油価格低迷、経済政策不調、国会多数派を野党に握られたこと、内外メディアの意図的宣伝報道などから年頭以来、政経両面で混乱を深めてきた。12月には右傾化著しい南部共同市場(メルコスール)から加盟資格停止処分に遭った。
ペルー大統領選挙
4月10日実施され、得票1位のケイコ・フジモリと2位のぺドロ=パブロ・クチンスキが6月5日の決選に進出。激戦の末、ケイコは超僅差で敗れた。だがフジモリ派の政党「人民勢力」(FP)は国会で多数派であり、クチンスキ政権とのねじれが目立っている。
パナマが米軍侵攻真相解明に動く
フアン=カルロス・バレーラ大統領は7月20日、1989年12月20日に決行された大規模な米軍によるパナマ侵攻作戦の死者数確認などに携わる特別委員会を設置した。真相を隠してきた米政府が資料公開などでどこまで協力するのかわからない。一方、パナマ運河の閘門式第3水路は6月26日開通した。
ボリビア国民投票で大統領敗北
エボ・モラレス大統領は、2019年選挙に出馬するた連続3選禁止条項を修正するための改憲の是非を問う国民投票を2月21日実施したが、僅差で敗れた。ラ米左翼退潮は、ここにも現れた。だがモラレスは12月、政権党「社会主義運動」(MAS)の次期大統領候補に擁立され、3選禁止条項をいかに変更するかで戦略策定段階に入った。
ニカラグアのオルテガ支配長期化固まる
11月6日実施の大統領選挙にダニエル・オルテガ大統領が妻ロサリオ・ムリージョを副大統領候補として出馬、事実上の無風選挙で圧勝した。オルテガはサンディニスタ革命政権期の1980年代を加えると4選されたことになる。野党を支援する米議会は9月以降、ニカラグアへの融資を禁止する立法措置でオルテガ体制に揺さぶりをかけている。これもラ米左翼勢力潰しの一環。
ハイチ大統領選挙実施
昨年10月実施の大統領選挙が政権による組織的不正が明るみに出て無効とされ、今年2度の延期を経て11月20日やり直し選挙として実施された。昨年同様、政権党候補が得票1位になったが、野党候補たちはまたも不正を糾弾。選管は12月29日に最終選挙結果を発表する予定だが、状況は波乱含みだ。
エクアドールで地震続く
M7・8の大地震が4月16日太平洋岸を見舞い、死傷者多数を含む甚大な被害が出た。その後、余震とみられる地震が続き、その都度、被害が出ている。
アルヘンティーナ(亜国)で国内対立激化:昨年12月発足したマクリ保守・右翼政権の新自由主義政策で、長らく政権にあって「我が世の春」を謳歌していたペロン派は憂き目に遭い、政府との対立関係が先鋭化している。先住民女性、社会活動家、フフイ州議会前議員のミラグロ・サラ(52)は今年初めマクリ政権と州政府に抗議行動をした結果、逮捕され、弾圧と人権侵害の象徴的被害者と見なされている。
このほか「メヒコがトランプ次期米政権に戦々恐々」、「ドミニカ共和国大統領選挙(5月15日)でメディーナ大統領2選」など。
革命家フィデル・カストロ死去
11月25日90歳で死去した。ラ米20世紀最大の出来事と位置付けられるクーバ革命の覇者は、次期米大統領が新自由主義+右翼主義+ファシズムを兼備したような人物になるのを確認し、実弟ラウールの経済改革の行方に不安を抱きながら逝った。この時期の死は、ラ米進歩主義退潮+右傾化の時代を象徴するかのようだ。
コロンビア内戦和平
半世紀以上続いていたコロンビア政府とゲリラ組織FARC(コロンビア革命軍)は、2012年からハバナで続けていた和平交渉の結果、11月に最終合意に達し、国会の承認を得て和平実施段階に移行した。JMサントス大統領はノーベル平和賞を受賞したが、FARC最高司令ティモチェンコにも授賞すべきだったとの批判がある。政府と、もう一つのゲリラ組織ELN(民族解放軍)との和平問題が残っている。
ブラジル政変
労働者党(PT)のヂウマ・ルセフ大統領は、従来弾劾条件とされていなかった財政関係の不手際をとらえられ国会での弾劾裁判にかけられ、リオデジャネイロ五輪終了後の8月31日、弾劾された。これは大統領選挙で連続4回PTに敗れた保守・右翼・財界が米政財界と謀って決行した事実上のクーデターだった。首謀者で大統領にのし上がったミシェル・テメルは汚職まみれで、世論から退陣を求められている。
ベネスエラ情勢混迷
ニコラース・マドゥーロ大統領のチャベス派政権は、国際原油価格低迷、経済政策不調、国会多数派を野党に握られたこと、内外メディアの意図的宣伝報道などから年頭以来、政経両面で混乱を深めてきた。12月には右傾化著しい南部共同市場(メルコスール)から加盟資格停止処分に遭った。
ペルー大統領選挙
4月10日実施され、得票1位のケイコ・フジモリと2位のぺドロ=パブロ・クチンスキが6月5日の決選に進出。激戦の末、ケイコは超僅差で敗れた。だがフジモリ派の政党「人民勢力」(FP)は国会で多数派であり、クチンスキ政権とのねじれが目立っている。
パナマが米軍侵攻真相解明に動く
フアン=カルロス・バレーラ大統領は7月20日、1989年12月20日に決行された大規模な米軍によるパナマ侵攻作戦の死者数確認などに携わる特別委員会を設置した。真相を隠してきた米政府が資料公開などでどこまで協力するのかわからない。一方、パナマ運河の閘門式第3水路は6月26日開通した。
ボリビア国民投票で大統領敗北
エボ・モラレス大統領は、2019年選挙に出馬するた連続3選禁止条項を修正するための改憲の是非を問う国民投票を2月21日実施したが、僅差で敗れた。ラ米左翼退潮は、ここにも現れた。だがモラレスは12月、政権党「社会主義運動」(MAS)の次期大統領候補に擁立され、3選禁止条項をいかに変更するかで戦略策定段階に入った。
ニカラグアのオルテガ支配長期化固まる
11月6日実施の大統領選挙にダニエル・オルテガ大統領が妻ロサリオ・ムリージョを副大統領候補として出馬、事実上の無風選挙で圧勝した。オルテガはサンディニスタ革命政権期の1980年代を加えると4選されたことになる。野党を支援する米議会は9月以降、ニカラグアへの融資を禁止する立法措置でオルテガ体制に揺さぶりをかけている。これもラ米左翼勢力潰しの一環。
ハイチ大統領選挙実施
昨年10月実施の大統領選挙が政権による組織的不正が明るみに出て無効とされ、今年2度の延期を経て11月20日やり直し選挙として実施された。昨年同様、政権党候補が得票1位になったが、野党候補たちはまたも不正を糾弾。選管は12月29日に最終選挙結果を発表する予定だが、状況は波乱含みだ。
エクアドールで地震続く
M7・8の大地震が4月16日太平洋岸を見舞い、死傷者多数を含む甚大な被害が出た。その後、余震とみられる地震が続き、その都度、被害が出ている。
アルヘンティーナ(亜国)で国内対立激化:昨年12月発足したマクリ保守・右翼政権の新自由主義政策で、長らく政権にあって「我が世の春」を謳歌していたペロン派は憂き目に遭い、政府との対立関係が先鋭化している。先住民女性、社会活動家、フフイ州議会前議員のミラグロ・サラ(52)は今年初めマクリ政権と州政府に抗議行動をした結果、逮捕され、弾圧と人権侵害の象徴的被害者と見なされている。
このほか「メヒコがトランプ次期米政権に戦々恐々」、「ドミニカ共和国大統領選挙(5月15日)でメディーナ大統領2選」など。
2016年4月16日土曜日
ラ米で「最も魅力的なコロニアル風10都市」の1位はクスコ
スペインのエル・パイース紙系列の旅行雑誌「エル・ビアヘーロ」(旅人)は4月15日、ラ米に数多い植民地時代の街並みを残す「コロニアル風」都市の中で「最も魅力的な上位10都市」を発表した。
1位は、ペルー高地にあクスコ。インカ帝国の首都で、旅行者にとってはマチュイチュ遺跡への玄関口だ。2位は、メヒコのサンミゲル・デ・アジェンデ。小じんまりした街。半世紀前から内外のヒッピー、芸術家らが住みついてきた。近くには、ドローレス・デ・イダルゴ、グアナフアトなど同様に魅力的な街がある。
3位は、コロンビアカリブ海岸のカルタヘーナ・デ・インディアス。城壁に囲まれた旧市街と丘上の巨大な砦が歴史を偲ばせる。4位は、グアテマラの旧首都アンティグア。昔の大地震で壊滅したが、その時、街を埋めた土石流の源の火山が郊外に聳え立つ。この街には、西語を学ぶ日本人の若者が多く暮らす。
5位は、エクアドールの首都キト。標高3600~3800mの高地にある。郊外には赤道の走る「ミター・デル・ムンド」(世界の半分=中央線)に巨大な碑が建つ。ここには南米諸国連合(ウナスール)の本部がある。6位は、ボリビアの銀山の街ポトシー。造幣局の跡がある。ここの銀貨がスペインや欧州の文明構築に大いに貢献した。
7位は、ブラジルのオウロ・プレト(黒い金)。ブラジル発達史上の「金産出期」の中心地だった。この街には、世界中から迫害されている人々を招き、居場所を提供するという運動が息づいている。8位は、ニカラグアのグラナーダ。この街にも、その昔、地震で破壊された跡が残されている。
9位は、クーバカリブ海岸のトゥリニダー。奴隷貿易の中心地の一つだった。砂糖生産場の跡がある。10位は、ウルグアイのコロニア・デ・サクラメント。このほど初来日した前大統領ホセ・ムヒーカが好きな街だ。
ポルトガル人が築いたブラジルのオウロ・プレトを除いては、すべてスペイン人が造った街。つまり先住民や黒奴隷が酷使された名残である。
植民地にされ解放されたラ米側が選べば、「コロビアル風10都市」は、これとは異なるものになるはずだ。
1位は、ペルー高地にあクスコ。インカ帝国の首都で、旅行者にとってはマチュイチュ遺跡への玄関口だ。2位は、メヒコのサンミゲル・デ・アジェンデ。小じんまりした街。半世紀前から内外のヒッピー、芸術家らが住みついてきた。近くには、ドローレス・デ・イダルゴ、グアナフアトなど同様に魅力的な街がある。
3位は、コロンビアカリブ海岸のカルタヘーナ・デ・インディアス。城壁に囲まれた旧市街と丘上の巨大な砦が歴史を偲ばせる。4位は、グアテマラの旧首都アンティグア。昔の大地震で壊滅したが、その時、街を埋めた土石流の源の火山が郊外に聳え立つ。この街には、西語を学ぶ日本人の若者が多く暮らす。
5位は、エクアドールの首都キト。標高3600~3800mの高地にある。郊外には赤道の走る「ミター・デル・ムンド」(世界の半分=中央線)に巨大な碑が建つ。ここには南米諸国連合(ウナスール)の本部がある。6位は、ボリビアの銀山の街ポトシー。造幣局の跡がある。ここの銀貨がスペインや欧州の文明構築に大いに貢献した。
7位は、ブラジルのオウロ・プレト(黒い金)。ブラジル発達史上の「金産出期」の中心地だった。この街には、世界中から迫害されている人々を招き、居場所を提供するという運動が息づいている。8位は、ニカラグアのグラナーダ。この街にも、その昔、地震で破壊された跡が残されている。
9位は、クーバカリブ海岸のトゥリニダー。奴隷貿易の中心地の一つだった。砂糖生産場の跡がある。10位は、ウルグアイのコロニア・デ・サクラメント。このほど初来日した前大統領ホセ・ムヒーカが好きな街だ。
ポルトガル人が築いたブラジルのオウロ・プレトを除いては、すべてスペイン人が造った街。つまり先住民や黒奴隷が酷使された名残である。
植民地にされ解放されたラ米側が選べば、「コロビアル風10都市」は、これとは異なるものになるはずだ。
2016年2月3日水曜日
ウルグアイでのジカ熱対策保健相会議が協力を決議
ウルグアイの首都モンテビデオで2月3日、ジカ熱対策を協議するためラ米・カリブ保健相会議が開かれた。同国は南部共同市場(メルコスール)の輪番制議長国。メルコスール、南米諸国連合(ウナスール)、ラ米・カリブ諸国共同体(CELAC)に参加を呼び掛けていた。
この保健相会議は1月27日、キト開催の第4回CELAC首脳会議の場で、ジカ熱感染問題が深刻なブラジルのヂウマ・ルセフ大統領が開催を提案した。その結果、ブラジルが加盟するメルコスールが主導した。
ウナスール12カ国のうちガイアナ以外の11カ国、およびメヒコ、コスタ・リカ、ラ・ドミニカーナ(ドミニカ共和国)の計14カ国が出席した。汎米保健機関(OPS)とアンデス保健機関(OAS)も参加した。
中心議題の一つとして、「国境管理強化」が議論された。兆候の出ない感染者もいるため、国境での規制は容易ではないという認識が共有された。
ジカ熱は以前、ブラジル東北部やコロンビア一部地域で患者が出ており、南米では新しい現象ではない。専門家は、気候変動の影響で熱帯縞蚊の移動が容易になったのが今回の流行の原因ではないか、と見ている。
★会議は16項目の決議を採択し閉会した。決議には、世界保健機関(WHO)の役割重視、ジカ熱に関する教育・情宣、医療対応人員育成、情報共有、薬品共同買い付け検討、事態追跡グループ設置が含まれている。
この保健相会議は1月27日、キト開催の第4回CELAC首脳会議の場で、ジカ熱感染問題が深刻なブラジルのヂウマ・ルセフ大統領が開催を提案した。その結果、ブラジルが加盟するメルコスールが主導した。
ウナスール12カ国のうちガイアナ以外の11カ国、およびメヒコ、コスタ・リカ、ラ・ドミニカーナ(ドミニカ共和国)の計14カ国が出席した。汎米保健機関(OPS)とアンデス保健機関(OAS)も参加した。
中心議題の一つとして、「国境管理強化」が議論された。兆候の出ない感染者もいるため、国境での規制は容易ではないという認識が共有された。
ジカ熱は以前、ブラジル東北部やコロンビア一部地域で患者が出ており、南米では新しい現象ではない。専門家は、気候変動の影響で熱帯縞蚊の移動が容易になったのが今回の流行の原因ではないか、と見ている。
★会議は16項目の決議を採択し閉会した。決議には、世界保健機関(WHO)の役割重視、ジカ熱に関する教育・情宣、医療対応人員育成、情報共有、薬品共同買い付け検討、事態追跡グループ設置が含まれている。
2016年1月28日木曜日
エルドアン・トルコ大統領が南米3国歴訪へ
トルコのレジェップ・エルドアン大統領は1月31日から2月4日にかけてチレ、ペルー、エクアドールを歴訪する。トルコ政府が28日発表した。
トルコは2006年、LAC(ラ米・カリブ)接近外交を始め、15年には同大統領がクーバ、コロンビア、メヒコを歴訪した。
今回の歴訪では、経済・技術・投資協力協定に調印する。
トルコ大統領のペルーとエクアドールへの訪問は初めて。チレには1995年にスレイマン・デミレイ大統領(故人)が訪れている。
ラ米には、オスマントルコ時代に、その版図にあった地域からアラブ人らが数多く移住、経済、政治両面で根を張っている。
トルコは2006年、LAC(ラ米・カリブ)接近外交を始め、15年には同大統領がクーバ、コロンビア、メヒコを歴訪した。
今回の歴訪では、経済・技術・投資協力協定に調印する。
トルコ大統領のペルーとエクアドールへの訪問は初めて。チレには1995年にスレイマン・デミレイ大統領(故人)が訪れている。
ラ米には、オスマントルコ時代に、その版図にあった地域からアラブ人らが数多く移住、経済、政治両面で根を張っている。
2016年1月4日月曜日
オバマ米大統領が3月キューバ、コロンビアなど訪問か
バラク・オバーマ米大統領は3月23日に予想されるコロンビア和平協定調印式典出席を兼ねて、コロンビアを訪問する見込みだ。1月2日、米外交筋が明らかにした。
これに先立ちオバーマは2月4日ワシントンで、「コロンビア計画」実施15周年記念式典を催すが、これにコロンビアのJMサントス大統領を招待している。同計画により米国は、内戦を戦うコロンビア政府軍に本格的肩入れを開始した。
オバーマはまた、コロンビア訪問と前後してクーバ、亜国を訪問、ブラジルを訪れる可能性もあるとされる。クーバとは昨年7月、54年半ぶりに国交を再開した。またコロンビア内戦終結交渉はハバナで行われてきた。
亜国では12月、保守・右翼のMマクリ大統領が就任、米亜関係は一気に好転した。ブラジルのヂウマ・ルセフ大統領は訪米しており、オバーマは答礼訪問する立場にある。
オバーマは5月G7首脳会議で日本を、7月NATO首脳会議でポーランドを、9月G20首脳会議で中国を、11月APEC首脳会議でペルーを、それぞれ訪問する予定。
これに先立ちオバーマは2月4日ワシントンで、「コロンビア計画」実施15周年記念式典を催すが、これにコロンビアのJMサントス大統領を招待している。同計画により米国は、内戦を戦うコロンビア政府軍に本格的肩入れを開始した。
オバーマはまた、コロンビア訪問と前後してクーバ、亜国を訪問、ブラジルを訪れる可能性もあるとされる。クーバとは昨年7月、54年半ぶりに国交を再開した。またコロンビア内戦終結交渉はハバナで行われてきた。
亜国では12月、保守・右翼のMマクリ大統領が就任、米亜関係は一気に好転した。ブラジルのヂウマ・ルセフ大統領は訪米しており、オバーマは答礼訪問する立場にある。
オバーマは5月G7首脳会議で日本を、7月NATO首脳会議でポーランドを、9月G20首脳会議で中国を、11月APEC首脳会議でペルーを、それぞれ訪問する予定。
2015年12月28日月曜日
ラテンアメリカで日韓慰安婦問題合意、広く報道さる
ラ米メディアは12月28日、慰安婦問題をめぐる日韓合意を大きく報じた。日本に関する今年一番の報道ぶりで、集団自衛権関連法成立時をはるかに上回っている。「エスクラボス・セクスアレス」(性奴隷)という刺戟的な言葉が関心を呼んでいるかに見える。
「第2次世界大戦時に日本軍に<性奴隷>になるのを強制された<ムヘレス・デ・コンフォルトゥ(慰安婦)>の問題で、日韓両国は歴史的合意に達した」と、通信社や新聞は一斉に伝えている。また、オバーマ米政権が、米国の同盟国である日韓両国に合意するよう圧力をかけた、とも報じている。
ノティメックス(メヒコ通信)、プレンサ・ラティーナ(クーバ国営通信)、アンディーナ(ペルーアンデス通信)、亜国テラム通信、ラ米多国籍テレビ「テレスール」や各国主要紙は、独自電や、共同通信、スペインEFE通信、フランスAFP通信、韓国ヨンハップ通信、米AP通信、英ロイター通信などの配信記事を基に報じている。
だが、ラ米人ジャーナリストによる分析記事や解説記事は28日朝刊段階では見当たらない。昼刊・夕刊段階では、韓国人元慰安婦生存者の発言や辿った運命を紹介する記事が目立った。
「第2次世界大戦時に日本軍に<性奴隷>になるのを強制された<ムヘレス・デ・コンフォルトゥ(慰安婦)>の問題で、日韓両国は歴史的合意に達した」と、通信社や新聞は一斉に伝えている。また、オバーマ米政権が、米国の同盟国である日韓両国に合意するよう圧力をかけた、とも報じている。
ノティメックス(メヒコ通信)、プレンサ・ラティーナ(クーバ国営通信)、アンディーナ(ペルーアンデス通信)、亜国テラム通信、ラ米多国籍テレビ「テレスール」や各国主要紙は、独自電や、共同通信、スペインEFE通信、フランスAFP通信、韓国ヨンハップ通信、米AP通信、英ロイター通信などの配信記事を基に報じている。
だが、ラ米人ジャーナリストによる分析記事や解説記事は28日朝刊段階では見当たらない。昼刊・夕刊段階では、韓国人元慰安婦生存者の発言や辿った運命を紹介する記事が目立った。
2015年12月24日木曜日
★★★ラテンアメリカ2015年重要ニュース
★伊高浩昭が選んだ「2015年ラ米重要ニュース」(ラ米時間12月23日現在)
1、コロンビア政府とFARCが16年3月期限に内戦終結で合意(9・23)
2、ベネスエラ国会議員選挙で政権党惨敗(12・6)
3、亜国大統領選挙決選で保守・右翼Mマクリ当選(11・22)、12・10就任
4、玖米両国が54年半ぶりに国交再開(7・20)
5、グアテマラ国会がOペレス=モリーナ大統領を事実上解任(9・3)
6、ブラジル国会がDルセフ大統領弾劾手続き開始(12・2)
7、国際司法裁がボリビア・チレ間の海岸領土問題は審理可能と判断(9・24)
8、不正疑惑で混迷のアイチ大統領選挙決選が無期限延期さる(12・21)
9、国際司法裁がコスタ・リカ(CR)とニカラグアのサンフアン河口領土紛争でCR勝訴裁定(12・16)
10、パナマ開催の第7回米州首脳会議に玖首脳初出席、玖米首脳会談実現(4・10~11)
11、Bオバーマ米大統領がベネスエラを「米安保上の脅威」と断定、激しい非難浴びる(3・9)
12、メヒコ麻薬王Jグスマンが再び脱獄に成功(7・11)
13、コスタ・リカで足止めのクーバ経済難民8000人が中米で大問題に(11~12月)
14、パナマ運河第3水路開通が16年4~6月まで延期さる(12・18)
15、カナダ最高裁が米シェヴロン石油にエクアドールへの賠償金支払いを命令(9・4)
16、ベネスエラ・コロンビア間の国境封鎖問題が深刻化(8月以降)
17、ウルグアイ政府が16年から薬局で大麻販売開始と発表(10・1)
18、ローマ法王フランシスコが玖米歴訪(9月)
19、ペルー次期大統領候補一番人気はケイコ・フジモリ(通年)
20、エル・サルバドールの故オスカル・ロメーロ大司教が福者に(5・23)
1、コロンビア政府とFARCが16年3月期限に内戦終結で合意(9・23)
2、ベネスエラ国会議員選挙で政権党惨敗(12・6)
3、亜国大統領選挙決選で保守・右翼Mマクリ当選(11・22)、12・10就任
4、玖米両国が54年半ぶりに国交再開(7・20)
5、グアテマラ国会がOペレス=モリーナ大統領を事実上解任(9・3)
6、ブラジル国会がDルセフ大統領弾劾手続き開始(12・2)
7、国際司法裁がボリビア・チレ間の海岸領土問題は審理可能と判断(9・24)
8、不正疑惑で混迷のアイチ大統領選挙決選が無期限延期さる(12・21)
9、国際司法裁がコスタ・リカ(CR)とニカラグアのサンフアン河口領土紛争でCR勝訴裁定(12・16)
10、パナマ開催の第7回米州首脳会議に玖首脳初出席、玖米首脳会談実現(4・10~11)
11、Bオバーマ米大統領がベネスエラを「米安保上の脅威」と断定、激しい非難浴びる(3・9)
12、メヒコ麻薬王Jグスマンが再び脱獄に成功(7・11)
13、コスタ・リカで足止めのクーバ経済難民8000人が中米で大問題に(11~12月)
14、パナマ運河第3水路開通が16年4~6月まで延期さる(12・18)
15、カナダ最高裁が米シェヴロン石油にエクアドールへの賠償金支払いを命令(9・4)
16、ベネスエラ・コロンビア間の国境封鎖問題が深刻化(8月以降)
17、ウルグアイ政府が16年から薬局で大麻販売開始と発表(10・1)
18、ローマ法王フランシスコが玖米歴訪(9月)
19、ペルー次期大統領候補一番人気はケイコ・フジモリ(通年)
20、エル・サルバドールの故オスカル・ロメーロ大司教が福者に(5・23)
2015年11月4日水曜日
ラ米3国が国連の核兵器廃絶決議採決で棄権
国連総会は11月2日、日本提案の核兵器廃絶決議を賛成156、反対3(中露朝)、棄権17で採択した。棄権国には、ラ米のクーバ、ボリビア、エクアドールの3国が含まれている。
クーバは、フィデル・カストロ前国家評議会議長の時代から核兵器廃絶を熱心に訴えてきた。ここで棄権に回ったのは、経済援助を受けてきた中露に慮ったためと容易に想像できる。また北朝鮮とも友好関係を維持している。
ボリビアは、エボ・モラレス大統領がこのほど、ロシアからの資金・技術援助による原子力研究所建設計画を発表したばかりだ。
エクアドールは、国際金融界から締め出されており、特に中国に資金援助を仰がねばならない立場にある。
中露と経済上の関係の深いアルヘンティーナのフェルナンデス政権が棄権しなかったのは、12月で政権交代となるからだ。ベネスエラは故ウーゴ・チャベス前大統領の核兵器廃絶路線を引き継ぎ、「米国と同じ棄権」の立場に身を置きたくなかったからだろう。
クーバは、フィデル・カストロ前国家評議会議長の時代から核兵器廃絶を熱心に訴えてきた。ここで棄権に回ったのは、経済援助を受けてきた中露に慮ったためと容易に想像できる。また北朝鮮とも友好関係を維持している。
ボリビアは、エボ・モラレス大統領がこのほど、ロシアからの資金・技術援助による原子力研究所建設計画を発表したばかりだ。
エクアドールは、国際金融界から締め出されており、特に中国に資金援助を仰がねばならない立場にある。
中露と経済上の関係の深いアルヘンティーナのフェルナンデス政権が棄権しなかったのは、12月で政権交代となるからだ。ベネスエラは故ウーゴ・チャベス前大統領の核兵器廃絶路線を引き継ぎ、「米国と同じ棄権」の立場に身を置きたくなかったからだろう。
2015年10月26日月曜日
グアテマラ次期大統領はJモラレス、亜国大統領選は決選へ
グアテマラで10月25日実施された大統領選挙決選で、喜劇役者だったジミー・モラレス(保守・中道右翼)が当確を決めた。元大統領夫人サンドラ・トーレス(中道左翼)は貧困層に目覚めるよう訴えたが、及ばなかった。投票箱の78%が開票された段階で、モラレス71%、トーレス29%で、予想通りの結果となった。
同日の亜国大統領選は、これまた予想通り、政権党所属のペロン派中道保守ダニエル・シオーリと、新自由主義派らの野党連合マウリシオ・マクリが上位1、2位を占め、11月22日の決選に進出する公算が大きい。第3位のペロン派非主流派セルヒオ・マッサは敗北を認めたが、決選で誰を支援するかは語っていない。
混戦のハイチ大統領選挙の結果は判明していない。
コロンビアの統一地方選挙は、最大の注目点だった首都ボゴタ市長に、無所属のエンリケ・ペニャローサが当選した。1998~2000年にボゴタ市長を務めて以来15年ぶりの返り咲きとなった。
開票率99・6%で90万票を得て、当選した。自由党のラファエル・パルド77万票、民主軸のクララ・ロペス49万票、民主中道(CD)のフランシスコ・サントス32万票を優に上回った。
振るわなかったサントスは、ウリーベ前政権で副大統領を務めた。アルバロ・ウリーベ前大統領は政界極右の指導者で、JMサントス大統領が9月23日ゲリラFARCと合意した来年3月の内戦終結に反対してきた。
「ウリーベの候補」フランシスコ・サントスが惨敗したことは、有権者が和平に賛成していることを示したものと受け止められている。
同日の亜国大統領選は、これまた予想通り、政権党所属のペロン派中道保守ダニエル・シオーリと、新自由主義派らの野党連合マウリシオ・マクリが上位1、2位を占め、11月22日の決選に進出する公算が大きい。第3位のペロン派非主流派セルヒオ・マッサは敗北を認めたが、決選で誰を支援するかは語っていない。
混戦のハイチ大統領選挙の結果は判明していない。
コロンビアの統一地方選挙は、最大の注目点だった首都ボゴタ市長に、無所属のエンリケ・ペニャローサが当選した。1998~2000年にボゴタ市長を務めて以来15年ぶりの返り咲きとなった。
開票率99・6%で90万票を得て、当選した。自由党のラファエル・パルド77万票、民主軸のクララ・ロペス49万票、民主中道(CD)のフランシスコ・サントス32万票を優に上回った。
振るわなかったサントスは、ウリーベ前政権で副大統領を務めた。アルバロ・ウリーベ前大統領は政界極右の指導者で、JMサントス大統領が9月23日ゲリラFARCと合意した来年3月の内戦終結に反対してきた。
「ウリーベの候補」フランシスコ・サントスが惨敗したことは、有権者が和平に賛成していることを示したものと受け止められている。
2015年10月25日日曜日
ラテンアメリカ4カ国で今日、大統領選挙など実施
今日10月25日、ラ米4カ国で選挙が実施される。グアテマラでは大統領選挙決選投票があり、9月6日の第1回投票での上位得票者2人が勝敗を争う。
アイチ(ハイチ)では、大統領選挙が実施される。候補者53人が乱立しているが多くは泡沫で、事実上、3~4人の争いとなる。過半数得票者が出ない場合、12月27日の決選に上位2候補が進出する。また8月9日実施された国会議員選挙の未確定選挙区では決選が実施される。
アルヘンティーナでは大統領、国会議員、南部共同市場(メルコスール)議会議員を選ぶ選挙がある。大統領選挙には6候補が出馬しているが、実施的には3人の争い。得票率45%、もしくは同40%で2位に10ポイント差をつける候補が出ない場合、11月22日の決選に2人が進出する。
コロンビアでは州知事、州議会、市長、市会の統一地方選挙がある。サントス政権とFARCは9月23日ハバナで来年3月の内戦終結で合意したが、これに対する有権者の反応が示されることになる。
年内に残る重要選挙は、12月6日のベネスエラ国会議員選挙である。
アイチ(ハイチ)では、大統領選挙が実施される。候補者53人が乱立しているが多くは泡沫で、事実上、3~4人の争いとなる。過半数得票者が出ない場合、12月27日の決選に上位2候補が進出する。また8月9日実施された国会議員選挙の未確定選挙区では決選が実施される。
アルヘンティーナでは大統領、国会議員、南部共同市場(メルコスール)議会議員を選ぶ選挙がある。大統領選挙には6候補が出馬しているが、実施的には3人の争い。得票率45%、もしくは同40%で2位に10ポイント差をつける候補が出ない場合、11月22日の決選に2人が進出する。
コロンビアでは州知事、州議会、市長、市会の統一地方選挙がある。サントス政権とFARCは9月23日ハバナで来年3月の内戦終結で合意したが、これに対する有権者の反応が示されることになる。
年内に残る重要選挙は、12月6日のベネスエラ国会議員選挙である。
2015年6月1日月曜日
ラテンアメリカ諸国大統領のローマ法王との謁見盛ん
ラ米諸国大統領のローマ法王詣でが盛んだ。エクアドールのラファエル・コレア大統領が4月、クーバのラウール・カストロ国家評議会議長が5月、それぞれ謁見した。
6月にはミチェル・バチェレー智大統領が5日、ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領が6日午前、亜国のクリスティーナ・フェルナンデス大統領が6日午後、謁見する。
これら3国大統領は6月6~13日ローマで開かれる国連農業食糧機関(FAO)会議の一部に出席し、10~11日にはブリュッセルでの第2回CELAC・EU首脳会議に出席する。
コロンビアのJMサントス大統領は7月15日謁見を予定している。
一方法王は、7月5~13日、ボリビア、エクアドール、パラグアイを歴訪し、9月にはクーバと米国を訪れる。
フランシスコ法王が亜国出身で、ラ米情勢に精通し、スペイン語で自由に話せるため、ラ米元首のヴァティカン詣でが活発化している。
6月にはミチェル・バチェレー智大統領が5日、ベネスエラのニコラース・マドゥーロ大統領が6日午前、亜国のクリスティーナ・フェルナンデス大統領が6日午後、謁見する。
これら3国大統領は6月6~13日ローマで開かれる国連農業食糧機関(FAO)会議の一部に出席し、10~11日にはブリュッセルでの第2回CELAC・EU首脳会議に出席する。
コロンビアのJMサントス大統領は7月15日謁見を予定している。
一方法王は、7月5~13日、ボリビア、エクアドール、パラグアイを歴訪し、9月にはクーバと米国を訪れる。
フランシスコ法王が亜国出身で、ラ米情勢に精通し、スペイン語で自由に話せるため、ラ米元首のヴァティカン詣でが活発化している。
2015年2月27日金曜日
ラテンアメリカ・カリブが受けた出稼ぎ送金は623億ドル
米州対話センターのまとめによると、2014年にラ米・カリブ諸国が受けた外国への出稼ぎ者からの送金は総額623億ドルに達した。
米国への出稼ぎ者が多いメヒコは前年比8・8%増えた。オンドゥーラスとグアテマラはそれぞれ12・5%、9%増えている。
一方、スペインへの出稼ぎの多いボリビア、ペルー、コロンビアなど南米諸国は、スペイン経済が陰っているため、送金額は減少した。
米国への出稼ぎ者が多いメヒコは前年比8・8%増えた。オンドゥーラスとグアテマラはそれぞれ12・5%、9%増えている。
一方、スペインへの出稼ぎの多いボリビア、ペルー、コロンビアなど南米諸国は、スペイン経済が陰っているため、送金額は減少した。
2015年2月15日日曜日
ラ米・カリブ核兵器禁止機構が多地域間条約締結を訴える
ラ米・カリブ核兵器禁止条約(トラテロルコ条約)が1967年2月14日、メヒコ外務省(通称トラテロルコ、現在は別)で調印されてから48年経った。
その記念日の2月14日、メヒコ市にあるラ米・カリブ核兵器禁止機構(OPANAL=オパナール)の連絡調整会議議長パトリシオ・ロペス(駐墨エクアドール大使)は、核兵器の開発、所有、使用、それによる脅迫を禁止する多地域間条約を結ぶ必要があるとして、その策定と締結を呼び掛けた。
同機構のルイス・デマセード事務局長は、条約にはラ米・カリブ33カ国のすべてが加盟しており、計6億人が住む地域が非核地帯になっている、と指摘した。また、世界には核爆弾1万6000発があるとして、核軍縮を訴えた。
トラテロルコ条約は、1962年10月のクーバ核ミサイル危機の教訓から提唱され、調印された。
その記念日の2月14日、メヒコ市にあるラ米・カリブ核兵器禁止機構(OPANAL=オパナール)の連絡調整会議議長パトリシオ・ロペス(駐墨エクアドール大使)は、核兵器の開発、所有、使用、それによる脅迫を禁止する多地域間条約を結ぶ必要があるとして、その策定と締結を呼び掛けた。
同機構のルイス・デマセード事務局長は、条約にはラ米・カリブ33カ国のすべてが加盟しており、計6億人が住む地域が非核地帯になっている、と指摘した。また、世界には核爆弾1万6000発があるとして、核軍縮を訴えた。
トラテロルコ条約は、1962年10月のクーバ核ミサイル危機の教訓から提唱され、調印された。
2014年12月29日月曜日
ラテンアメリカ2014年重要ニュース
◎ラテンアメリカ2014年重要ニュース
1月 元日クーバ革命55周年記念日、6日グアテマラ元独裁者エフライン・リオス=モント裁判無効決定、14日詩人フアン・ヘルマン死去、27日オンドゥーラス新政権発足、28~29日ハバナで第2回CELAC首脳会議。
2月 2日コスタ・リカとエル・サルバドールで大統領選挙、6日★ベネスエラで極右によるグアリンバ(街頭暴力事件)始まる。
3月 5日チャベス一周忌、9日★エル・サルバドール大統領選挙決選でFMLNのサルバドール・サンチェス当選、11日チレでミチェル・バチェレー大統領就任。
4月 6日コスタ・リカ大統領選挙決選、17日ガブリエル・ガルシア=マルケス死去。
5月 4日パナマ大統領選挙でフアン=カルロス・バレーラ当選、8日コスタ・リカ新大統領就任、25日コロンビア大統領選挙、25日EZLNの「マルコス副司令」引退。
6月 1日エル・サルバドール新大統領就任、15日コロンビア大統領選挙決選で現職フアン=マヌエル・サントスが逆転当選、19日エスパーニャ国王にフェリーペ6世即位、下旬アルヘンティーナ政権と米ハゲタカファンドの対決激化。
7月 1日パナマ新大統領就任、26~28日ベネスエラ統一社会党(PSUV)大会、月内露大統領、中国主席、日本首相がラ米歴訪。
8月 7日コロンビア大統領就任。
9月 26日★メヒコ農村教員学校生43人強制失踪事件。
10月 5日ブラジル大統領選挙、12日ボリビア大統領選挙で現職エボ・モラレス3選、26日★ブラジル大統領選挙決選で現職ヂウマ・ルセフ2選、26日ウルグアイ大統領選挙、エクアドール憲法裁判所が大統領無期限再選のための改憲案国会上程を可と判断。
11月 30日ウルグアイ大統領選挙決選でタバレー・バスケス前大統領当選。
12月 10日ブラジル国家真実委員会が大統領に軍政期人道犯罪の報告書提出、17日★★★米玖国交正常化合意発表、22日★ニカラグア横断運河建設着工。
☆★☆書き落としたニュースは後で追加します。惜別2014年末、伊高浩昭
1月 元日クーバ革命55周年記念日、6日グアテマラ元独裁者エフライン・リオス=モント裁判無効決定、14日詩人フアン・ヘルマン死去、27日オンドゥーラス新政権発足、28~29日ハバナで第2回CELAC首脳会議。
2月 2日コスタ・リカとエル・サルバドールで大統領選挙、6日★ベネスエラで極右によるグアリンバ(街頭暴力事件)始まる。
3月 5日チャベス一周忌、9日★エル・サルバドール大統領選挙決選でFMLNのサルバドール・サンチェス当選、11日チレでミチェル・バチェレー大統領就任。
4月 6日コスタ・リカ大統領選挙決選、17日ガブリエル・ガルシア=マルケス死去。
5月 4日パナマ大統領選挙でフアン=カルロス・バレーラ当選、8日コスタ・リカ新大統領就任、25日コロンビア大統領選挙、25日EZLNの「マルコス副司令」引退。
6月 1日エル・サルバドール新大統領就任、15日コロンビア大統領選挙決選で現職フアン=マヌエル・サントスが逆転当選、19日エスパーニャ国王にフェリーペ6世即位、下旬アルヘンティーナ政権と米ハゲタカファンドの対決激化。
7月 1日パナマ新大統領就任、26~28日ベネスエラ統一社会党(PSUV)大会、月内露大統領、中国主席、日本首相がラ米歴訪。
8月 7日コロンビア大統領就任。
9月 26日★メヒコ農村教員学校生43人強制失踪事件。
10月 5日ブラジル大統領選挙、12日ボリビア大統領選挙で現職エボ・モラレス3選、26日★ブラジル大統領選挙決選で現職ヂウマ・ルセフ2選、26日ウルグアイ大統領選挙、エクアドール憲法裁判所が大統領無期限再選のための改憲案国会上程を可と判断。
11月 30日ウルグアイ大統領選挙決選でタバレー・バスケス前大統領当選。
12月 10日ブラジル国家真実委員会が大統領に軍政期人道犯罪の報告書提出、17日★★★米玖国交正常化合意発表、22日★ニカラグア横断運河建設着工。
☆★☆書き落としたニュースは後で追加します。惜別2014年末、伊高浩昭
2014年12月10日水曜日
イベロアメリカ首脳会議とカリコム・キューバ首脳会議終わる
ベラクルスでの第24回イベロアメリカ首脳会議は12月9日、「変化過程にある世界における教育・刷新・文化」と題した文書を採択して閉会した。
一方ハバナで8日開かれた第5回カリコム(カリブ共同体)・クーバ首脳会議は、経済・通商関係強化、保健・教育・気候変動問題での協力、域内統合努力強化を謳った文書を採択して終了した。
一方ハバナで8日開かれた第5回カリコム(カリブ共同体)・クーバ首脳会議は、経済・通商関係強化、保健・教育・気候変動問題での協力、域内統合努力強化を謳った文書を採択して終了した。
イベロアメリカ首脳会議開催、6カ国首脳欠席
メヒコのベラクルスで12月8日、第24回イベロアメリカ首脳会議が開会した。日程は9日までの2日間。
ラ米20ヵ国中、ハイチを除く19カ国と、イベリア半島のスペイン、ポルトガル、アンドーラの3国、合わせて22カ国が加盟している。
だがブラジル、アルヘンティーナ、ベネスエラ、ボリビア、ニカラグア、クーバの6カ国首脳は欠席した。メヒコ社会を揺さぶっている学生43人拉致事件が首脳会議に影を落とし、左翼、中道左翼の首脳を遠ざけたのは疑いない。
またエル・サルバドールのサルバドール・サンチェス大統領は出席したが、体調不良のため帰国した。
ラ米20ヵ国中、ハイチを除く19カ国と、イベリア半島のスペイン、ポルトガル、アンドーラの3国、合わせて22カ国が加盟している。
だがブラジル、アルヘンティーナ、ベネスエラ、ボリビア、ニカラグア、クーバの6カ国首脳は欠席した。メヒコ社会を揺さぶっている学生43人拉致事件が首脳会議に影を落とし、左翼、中道左翼の首脳を遠ざけたのは疑いない。
またエル・サルバドールのサルバドール・サンチェス大統領は出席したが、体調不良のため帰国した。
2014年11月18日火曜日
メキシコやハイチに多い「現代の奴隷」
11月17日公表された「2014年世界奴隷指標」によると、ラ米ではメヒコ26万6000人、アイチ(ハイチ)23万7700人、ブラジル15万5000人、コロンビア10万5400人などが多い。
「現代の奴隷」と言うべき、極悪の待遇の下で強制労働を課せられている人々の統計で、メヒコの場合は組織犯罪者絡みがほとんどだ。
米国に密入国するためメヒコに入る中米北部3国(グアテマラ、エル・サルバドール、オンドゥーラス)の人々が犯罪組織に強制され働かされる例が多い。
「現代の奴隷」と言うべき、極悪の待遇の下で強制労働を課せられている人々の統計で、メヒコの場合は組織犯罪者絡みがほとんどだ。
米国に密入国するためメヒコに入る中米北部3国(グアテマラ、エル・サルバドール、オンドゥーラス)の人々が犯罪組織に強制され働かされる例が多い。
2014年8月3日日曜日
安倍首相がラ米と戦略的互恵関係を築きたいと強調
安倍首相は8月2日サンパウロで記者会見し、私の今回の歴訪は日本・ラ米関係に新しい一章を開いた、と述べた。首相はまた、国際社会におけるラ米の存在は大きく、不可欠な取引仲間であり、日本は長年続いてきた対ラ米関係を高い水準に引き上げたい、戦略的互恵関係を築きたい、と強調した。
さらに、日本の財界が望んでいる南部共同市場(メルコスール)と自由貿易協定を結ぶための交渉の開始を望む、と語った。
先ごろBRICSがブラジルでの首脳会議で打ち出した「新開発銀行」構想について意見を求められ、世界銀行は高質で運営状態もいいが、「BRICS開銀」も国際規約に則って運営されるのが望ましい、と述べた。
首相は日程をほぼ終了し、2日夜、帰国の途に就く。
さらに、日本の財界が望んでいる南部共同市場(メルコスール)と自由貿易協定を結ぶための交渉の開始を望む、と語った。
先ごろBRICSがブラジルでの首脳会議で打ち出した「新開発銀行」構想について意見を求められ、世界銀行は高質で運営状態もいいが、「BRICS開銀」も国際規約に則って運営されるのが望ましい、と述べた。
首相は日程をほぼ終了し、2日夜、帰国の途に就く。
2014年3月28日金曜日
国連総会でのクリミア・ロシア併合糾弾投票でラテンアメリカ割れる
国連総会は3月27日、ロシアのクリミア併合を違法とする決議案を賛成100、反対11、棄権58で可決した。この投票でラ米諸国は3グルーポに割れた。
賛成したのは、太平洋同盟(AP)のチレ、ペルー、コロンビア、メヒコ、コスタ・リーカ、および中米・カリブのパナマ、オンドゥーラス、グアテマラ、ラ・ドミニカーナ、アイチの計10カ国。
反対は、米州ボリバリアーナ同盟(ALBA)のベネスエラ、クーバ、ボリビア、ニカラグアの4カ国。クーバはかつてソ連の同盟国だった。ベネスエラが現在ロシアの同盟国、ニカラグアはロシアから経済援助を受けている。ボリビアは反米の立場からロシアを支持した。
棄権したのは、南部共同市場(メルコスール)のブラジル、アルヘンティーナ、ウルグアイ、パラグアイ、およびエクアドールとエル・サルバドール(ES)の計6カ国。ブラジルは、ロシアとはBRICSを組んでいる。エクアドールはALBA加盟国だが、独自の判断をした。ESは現在、FMLNを与党とする中道進歩主義政権だが、6月からFMLNを基盤とする中道左翼政権が発足する。
なお、決議案に反対したラ米以外の国は、ロシア、ベラルーシ、アルメニア、北朝鮮、スーダン、シリア、ジンバブウェ。
賛成したのは、太平洋同盟(AP)のチレ、ペルー、コロンビア、メヒコ、コスタ・リーカ、および中米・カリブのパナマ、オンドゥーラス、グアテマラ、ラ・ドミニカーナ、アイチの計10カ国。
反対は、米州ボリバリアーナ同盟(ALBA)のベネスエラ、クーバ、ボリビア、ニカラグアの4カ国。クーバはかつてソ連の同盟国だった。ベネスエラが現在ロシアの同盟国、ニカラグアはロシアから経済援助を受けている。ボリビアは反米の立場からロシアを支持した。
棄権したのは、南部共同市場(メルコスール)のブラジル、アルヘンティーナ、ウルグアイ、パラグアイ、およびエクアドールとエル・サルバドール(ES)の計6カ国。ブラジルは、ロシアとはBRICSを組んでいる。エクアドールはALBA加盟国だが、独自の判断をした。ESは現在、FMLNを与党とする中道進歩主義政権だが、6月からFMLNを基盤とする中道左翼政権が発足する。
なお、決議案に反対したラ米以外の国は、ロシア、ベラルーシ、アルメニア、北朝鮮、スーダン、シリア、ジンバブウェ。
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