グアテマラで10月25日実施された大統領選挙決選で、喜劇役者だったジミー・モラレス(保守・中道右翼)が当確を決めた。元大統領夫人サンドラ・トーレス(中道左翼)は貧困層に目覚めるよう訴えたが、及ばなかった。投票箱の78%が開票された段階で、モラレス71%、トーレス29%で、予想通りの結果となった。
同日の亜国大統領選は、これまた予想通り、政権党所属のペロン派中道保守ダニエル・シオーリと、新自由主義派らの野党連合マウリシオ・マクリが上位1、2位を占め、11月22日の決選に進出する公算が大きい。第3位のペロン派非主流派セルヒオ・マッサは敗北を認めたが、決選で誰を支援するかは語っていない。
混戦のハイチ大統領選挙の結果は判明していない。
コロンビアの統一地方選挙は、最大の注目点だった首都ボゴタ市長に、無所属のエンリケ・ペニャローサが当選した。1998~2000年にボゴタ市長を務めて以来15年ぶりの返り咲きとなった。
開票率99・6%で90万票を得て、当選した。自由党のラファエル・パルド77万票、民主軸のクララ・ロペス49万票、民主中道(CD)のフランシスコ・サントス32万票を優に上回った。
振るわなかったサントスは、ウリーベ前政権で副大統領を務めた。アルバロ・ウリーベ前大統領は政界極右の指導者で、JMサントス大統領が9月23日ゲリラFARCと合意した来年3月の内戦終結に反対してきた。
「ウリーベの候補」フランシスコ・サントスが惨敗したことは、有権者が和平に賛成していることを示したものと受け止められている。