2014年10月15日水曜日

コロンビア上院が大統領再選禁止法案を可決

 コロンビア国会上院は10月14日、大統領再選を禁止する法案を可決した。最終的な法案成立までには追加審議が必要だが、成立する方向が定まった。

 任期4年、一人1回限りの大統領の地位は、アルバロ・ウリーベ前政権期(2002~06)に、一回のみ再選可能と修正された。ウリーベは2期目(06~1)に3選を可能にする改憲を志したが、オバーマ米政権の警告を受けて断念した。

 フアン・サントス現大統領は今年8月、2期目に入ったが、選挙戦中に、大統領再選禁止を公約していた。今回の上院での法案可決は、公約に沿っている。

 法案は、次期以降の政権は再選復活法を制定できないとし、復活させる場合は国民投票もしくは制憲議会開設による改憲が不可欠、と規定している。

 
 ウリーベの率いる右翼政党「民主同盟」は、現行法通り一回限りの再選を認めるべきだと、異議を唱えていた。