メヒコ在住42年の彫銀師竹田邦夫は毎年この季節に渡り鳥のようにやってきて、東京と名古屋で展示販売会を開く。東京での今回最初の彫銀展は9月23日~10月4日、新宿区内の地下鉄曙橋駅に近い画廊「ゑいじう」で催された。
最終日に訪ね、バーボンやワインを飲み交わしながら、作品、メヒコ、思い出を語り合った。
第2回展は10月17~19日、中野区上高田の「土日画廊」(電話5343-1842)で開かれる。
その間、10月9~15日、名古屋市内の丸栄8階アートステージ(052-264-5385)で彫銀展を開く。さらに10月22~26日、愛知県長久手市の「木もれ陽」(0561-61-1150)で同じく催す。
つまり、東京と名古屋方面を行ったり来たりしながら展示会を開くのだ。銀にオパロ(オパール)を加えたブローチなどの作品は年ごとに新しい。
作家は老いぼれていくが、作品は新しくなっていく。この乖離から創作が出てくる。