ニカラグア政府は「ニカラグア大運河」(両洋運河)建設工事に12月着手する予定だが、運河建設予定地一帯では反対運動が続いている。10月3日、運河が通過するニカラグア湖畔のリバス県サンホルヘ市で農民ら数百人の市民が行進し、運河建設反対を訴えた。
反対行動は、香港拠点の中国系施工会社HKNDが9月、住民立退きと賠償に備えて住民調査を開始して以来、4度目。主として、生まれ故郷からの立退きと環境汚染に反対している。
デモ隊は「売国奴オルテガ」の横断幕や、「中国人、出て行け」のプラカードを掲げていた。出動した警官隊と小競り合いがあった。
ギャラップが9月23日に公表した世論調査では、53%が運河建設に賛成している。