太平洋を隔てて向き合うチレと日本が津波対策でセミナリオ(セミナー)を開き、津波対策計画を打ち出した。セミナリオは10月29日、サンティアゴ市で開かれた。
計画は、「STREPS(持続可能開発向け科学技術協力調査計画)-津波計画」と呼ばれる。早期予報、被害規模推定、非難、海岸地方居住地域での普段の準備などを通じて津波の危険性を最小限にするというもの。
2010年にチレ南部のコンセプシオン市一帯で起きた地震でも、11年の北日本大震災でも、大きな津波被害が出た。これらの経験を経て、両国の協力関係は強化された。
セミナリオには、日本から国際協力事業機構(JICA)、地震専門家、日本大使館など、チレからは国家緊急事態事務所(ONEMI)、海軍水路・海洋学研究所(SHOA)、公共事業省港湾事業局、大学の専門家ら、双方合わせて40人が参加した。
ONEMIのリカルド・トロ所長は、我々は日本の経験に学び従う、と述べた。